映画『アナログ』のBlu-ray&DVD豪華版に収録されるビジュアルコメンタリーの一部が公開された。
ビートたけし原作小説『アナログ』(集英社文庫刊)が映画化した本作。港岳彦が脚本を担当し、タカハタ秀太監督がメガホンをとった本作を劇場で観たファンからは「涙なしには見れない感動作」「大切な人との時間を大切にしたいと思いました」など温かい声が多く寄せられた。手作り模型や手描きのイラストにこだわるデザイナー水島悟を演じるのは『母と暮せば』(15)、『浅田家!』(20)、『ラーゲリより愛を込めて』(22)で、日本アカデミー優秀主演男優賞を、『検察側の罪人』(18)で優秀助演男優賞の受賞歴をもつ二宮和也。また、携帯を持たない謎の女性、美春みゆきを演じたのは2017年に、エランドール賞新人賞を受賞した波瑠。演技力で高い評価を得る二人が演じた、愛の原点を描いたラブストーリーは淡く儚い感涙必見の超大作となっている。
ビジュアルコメンタリー収録は初めてというタカハタ秀太監督と波瑠。経験がある二宮のリードもあり、本作品そのままの落ち着いた穏やかな雰囲気で収録が進んだ。現場での様子、ロケでの出来事、演技や演出を語り合い、いかに三人が本作品へ強い思いを持っているかが感じられるファンにはたまらない内容の濃いものとなっている。今回はその中から特別に4シーンが公開された。
テストなしの本番を楽しんでしまう<お上手な二人>
タカハタ監督の撮影現場はテストなしの本番で対応するスタイル。そんな緊張感が伴う撮影を「役者の人たちはワクワクする人が多いんでしょうね?」という二宮に、タカハタ監督は「上手な人はそうなんじゃないですか?」とさりげない褒め言葉を。「俺、上手なんだ…」とほくそ笑む二宮と、うなずいて彼を褒める波瑠に、「二人ともお上手ですよ」とほほ笑む監督。この信頼関係がスクリーンに現れている。
バッグをカバン?台本を勝手に変更!?
悟(二宮)とみゆき(波瑠)がが仲良くなるきっかけの一つとなったみゆきのバッグ。二宮がバッグをカバンと言ってしまい、監督がそこはバッグでと言っても「自分の人生でバッグって言ったことがない」と譲らず攻防戦に。最終的には監督が押し切り”バッグ”に。
タカハタ監督が気が付いた二宮の<得意技>息を止めてプー
みゆきに会えず、酔っ払いながら気持ちを吐露する悟。ソファに倒れ込んで一瞬息を止めてからプーっと吐き出す様子を監督が「この息を止めてプーの感じ、二宮君の得意技」と指摘する。改めてシーンを見た二宮は「やってるね…無意識にやってるね」自分でも気が付かなかった演技の癖を指摘されて驚愕していた。
台本にはない二人が交わす「こんにちは」すがすがしい挨拶シーン
いつもの喫茶店で出会う悟とみゆきの間で交わされる「こんにちは」。「このあいさつのシーンあまり台本にないって知ってましたか?」と波瑠に教えられてびっくりする二宮。監督は、自然とあいさつを交わす二人のこんにちはを大切にしたかったと告白。このさりげなく交わされる挨拶は互いを思う気持ちが感じられ、心温まるシーンとなっている。
ビジュアルコメンタリーの一部
『アナログ』Blu-ray&DVDは2024年3月27日(水)発売
■Blu-ray 豪華版 8,800円(税込)
■DVD 豪華版 7,700円(税込)
■DVD 通常版 4,400円(税込)
監督:タカハタ秀太
出演:二宮和也、波瑠
桐谷健太、浜野謙太/藤原丈一郎(なにわ男子)
坂井真紀、筒井真理子、宮川大輔、佐津川愛美
鈴木浩介、板谷由夏、高橋惠子/リリー・フランキー
発売元:アスミック・エース
販売元:東宝
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