スペインの鬼才カルロス・ベルムト監督最新作『マンティコア 怪物』の予告編が解禁された。

空想のモンスターを生み出すゲームデザイナーのフリアン。同僚の誕生日パーティーで美術史を学ぶディアナに出会う。内気で繊細な性格のフリアンだが、次第に聡明でどこかミステリアスなディアナに魅かれていく。しかし、フリアンは隣人の少年を火事から救った出来事をきっかけに原因不明のパニック発作に悩んでいた。やがて彼が抱えるある秘密が、思いもよらぬマンティコア[怪物]を作り出してしまう…。ゲームデザイナーの青年が生み出したマンティコア[怪物]とは何なのか?物語はやがて誰も想像し得ない衝撃の境地にたどり着く―。監督は劇場デビュー作『マジカル・ガール』(2014)がサン・セバスチャン国際映画祭グランプリ&監督賞をW受賞する快挙を成し遂げたスペインの鬼才カルロス・べルムト。日本の漫画、アニメ、映画をこよなく愛するスペインの鬼才が描く、人間の心の闇のタブーに踏み込んだ衝撃のアンチモラル・ロマンス。

今回解禁された予告編では、来る日も来る日も、VRゴーグルでゲーム内のマンティコア(怪物)や獣をデザインする主人公のフリアンが描かれ、内気で孤独な日常が垣間見える。そんな中、美術史を学ぶディアナを紹介され一目惚れ。順調に距離を縮めてゆく二人だったが、「あなたの制作の内容には倫理に触れる問題がある」と会社から突然呼びつけられ、日常が一変する…。自身の心の奥底に潜む“怪物”の存在に苦悩する主人公の姿、そんな彼を受け入れる彼女、そしてフリアンが火事から救った少年が意味深に映し出される。海外の評論家たちからは「傑作」「残酷」「最もタブーな題材への挑戦」「巧妙で、恐ろしいラブストーリー」などと絶賛された本作。VRゴーグルを通して何かを見ているフリアンの姿が不穏に映るが、現実と空想に横たわる倫理の一線とは、そして彼に問われるモラルとは一体なんなのだろうか…。

予告編

『マンティコア 怪物』は2024年4月19日(金)よりシネマート新宿、渋谷シネクイントほか全国で順次公開
監督・脚本:カルロス・ベルムト
出演:ナチョ・サンチェス、ゾーイ・ステイン、アルバロ・サンス・ロドリゲス、アイツィべル・ガルメンディア
配給:ビターズ・エンド
©Aquí y Allí Films, Bteam Prods, Magnética Cine, 34T Cinema y Punto