ソフィア・コッポラ監督最新作『プリシラ』の予告編とポスタービジュアルが解禁された。

ソフィア・コッポラ監督の最新作は、エルヴィス・プレスリーと恋に落ちた少女プリシラがたどる魅惑と波乱の日々をプリシラの視点で繊細に美しく描く物語。シャネルやヴァレンティノが彩る飛びきり甘美なシンデレラストーリーのなかに、ソフィア・コッポラがこれまで描き続けてきた人間の孤独や疎外感といったビターなエッセンスを潜ませた緻密で繊細な本作は「ソフィア・コッポラ 最高傑作」(Rolling Stone)、「First Loveの素晴らしさを描いてる」(Littie White Lies)と評価され、大ヒットとなった。主演は、本作で第80回ベネチア国際映画祭最優秀女優賞に輝いたケイリー・スピーニー。そしてプリシラだけが知る、魅力的で華やかだが、傷つきやすく大人になりきれないスーパースター、エルヴィスをジェイコブ・エロルディが演じる。

今回解禁された予告編は、スペクトラムの“How You Satisfy Me”が流れる中、エルヴィスの大邸宅グレースランドのカーペット、赤いルージュの唇、そしてプリシラの象徴でもあるつけまつげをつけるシーンから始まり、初恋の回想へと。「エルヴィスは好き?」と声を掛けられたプリシラはパーティでエルヴィスと初めて出会う。「もっと君のことを教えて」と恋に落ちていく二人。そして「なぜ、うちの娘なのだ」と心配するプリシラの父親をよそに、プリシラはセレブの華やかな世界に身を投じ、二人は結婚する。しかし、本来のエルヴィスの姿をより深く知るにつれ、「本当の彼を皆は知らない」とプリシラは孤独を感じ、エルヴィスの浮気話に戸惑い、二人の溝は次第に深くなる。やがて彼の色に染まっていくことが幸せだったプリシラは、いつしか「自分の人生を歩みたい」という自分自身の気持ちに気づいていく――。

「プリシラの物語を初めて読んだとき、普通と全然違う状況なのに、こんなにも共感できることに衝撃を受けました。私たちは彼女をエルヴィスの隣にいる印象的な人物として見ているけれど、それ以上のことは知らない。私はもっと語るべきストーリーがあるはずだと感じたのです」というソフィア・コッポラ監督の意思が垣間見られる予告編となっている。本作の音楽を手掛けたのは、ソフィア・コッポラ監督の夫トーマス・マーズのポップロックバンド、フェニックス。50年代、60年代、70年代の影響を自分たちのサウンドに落としこみ、新しいものを作りあげ、「映画では当時の音楽も最近の音楽も使っている」という。ソフィア・コッポラが描くプリシラの物語へ観客をさらに深く導いていく、こだわりの音楽にも注目だ。

予告編

『プリシラ』は2024年4月12日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開
監督・脚本:ソフィア・コッポラ
出演:ケイリー・スピーニー、ジェイコブ・エロルディ
配給:ギャガ
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