奥平大兼×鈴鹿央士 W主演の実話にインスパイアされた青春ドラマ『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』のメイキング映像が解禁された。

不満はないけれど、なにかが足りない。そんなどこにでもいる10代男子がひょんなきっかけから【eスポーツ】全国大会に挑むことに。同じ学校に通いながらオンライン上で集合・解散、学年も性格もバラバラの3人組がモニターを越え、勝ち負けをも超えたその先で、目にした景色とは―。“eスポーツ”を題材にした本作は、徳島の高等専門学校を舞台に実在した生徒をモデルに描く青春映画。本音を語らず微妙な距離を保ついまどき世代を、時に笑いを誘いながら等身大に映し出す。それぞれが悩みを抱えながらも、この一瞬一瞬を全力で“PLAY”する姿はすがすがしく、観る者の心にも爽やかな風が吹き抜ける。奥平大兼と鈴鹿央士が主演を務め、数々の青春映画の傑作を世に送り出してきた古厩智之監督がメガホンをとった。また企画・プロデュースは広井王子。

今回、メイキング映像が解禁された。映画公開前日に解禁された翔太(奥平)と達郎(鈴鹿)が放課後にはじめて出会い、オンライン上でゲームをする様子が描かれたシーン。劇中での2人はお互いの家からオンラインゲームにログインし、ボイスチャットでやり取りをしながらゲームをするのだが、実際の撮影意外とアナログ!?実は演じる奥平と鈴鹿は、撮影時にお互い相手のシーン撮りの現場に赴き、同じ空間で相手との掛け合いの芝居をしていた。今回解禁されたメイキング映像では、翔太の部屋のシーンでスタッフから状況の説明を受けた後、ゲーム初心者翔太を演じる奥平がPC画面に向かう傍で、天才ゲーマー達郎として指示を出す鈴鹿、達郎の家のシーンでも同様に今度は鈴鹿の会話の相手役を裏で奥平が務めるといった様子が収められている。こうして等身大の男子学生同士のリアルなオンライン上でのやり取りのシーンを完成させていった。

また、eスポーツを題材にした日本初の劇映画である本作の要となるゲームプレイシーンは、奥平も鈴鹿も「これまで経験したことのない撮影方法だった」と振り返る。それは、監督が大まかな試合の展開を決めて、「球が来た!」「亘が弾いた!」等の指示を出し、キャストがその情景を真っ黒なPCモニターの前で想像しながら芝居するというものだった。「最初と最後では撮影の仕方も違って、それが普段できない体験で新鮮でした」と話すのは奥平。鈴鹿も「画面にパラパラ漫画みたいに車とゴールが映し出されていて、監督が『ゴール!』と言ったらゴールの歓喜のお芝居をすることもありました。撮影が進んでいくと、後半は上級者のスーパープレイ集の動画を見て自分がプレイするイメージをしながらリアクションをしたり、今までにない経験でした」と続ける。撮影現場でそんな彼らを見守っていた古賀プロデューサーは「3人とも器用ですし、<ロケットリーグ>をやり込んでもらっていたので、展開を話すだけで理解してくれました」と奥平・鈴鹿、そして亘役の小西に称賛の言葉を贈っている。

さらに、現場でのキャスト陣の芝居の後には、それ合わせたゲームプレイ映像づくりが加わる。プロのeスポーツ選手たちが、監督の求めるプレイや展開を再現し、それをハードディスクに収録、使う場面を編集で入れ込み、足りない場面をまたプレイしてもらい足していく…という作業を繰り返していった。ゲームチームはパソコン&モニター6台とゲーミングPC、画面収録機を並べた部屋にこもって合宿状態でゲームをし続け、監督がすべてのプレイやカットを確認し、根気強く素材を積み重ねていった。映画のプロとゲームのプロの地道な協働が、いまだかつてない<eスポーツムービー>を生み出した。こうしたキャストやスタッフたちの様々な試行錯誤によって完成されたリアリティのあるプレイヤー同士のやり取りや、観る者の胸を熱くさせる臨場感のあるプレイシーンの数々に注目だ。

メイキング映像

『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』は全国で公開中
監督:古厩智之
主演:奥平大兼、鈴鹿央士
山下リオ、小倉史也、花瀬琴音
斉藤陽一郎、唯野未歩子、冨樫真、山田キヌヲ/三浦誠己
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2023映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会