『映画 マイホームヒーロー』の大ヒット御礼舞台挨拶が3月20日(水・祝)に丸の内ピカデリーで行われ、佐々木蔵之介、齋藤飛鳥、高橋恭平(なにわ男子)、木村多江が登壇した。
累計発行部数400万部突破し、「週刊ヤングマガジン」(講談社)にて2017年より連載中の大ヒットコミック「マイホームヒーロー」が連続ドラマ化&映画化。昨年10月から放送されたドラマシリーズでは、どこにでもいる普通の父親が娘に危害を加えようとした彼氏を殺してしまう衝撃の幕開けから、殺した彼氏が所属する半グレ犯罪組織に狙われながらも家族を守るための“命がけの騙し合い”が繰り広げられた。映画はドラマから7年後を舞台に描く。主演・佐々木蔵之介をはじめ、齋藤飛鳥、高橋恭平(なにわ男子)、木村多江、音尾琢真らが出演する。
冒頭では、佐々木、齋藤と“鳥栖家”キャストが自己紹介した後に、「鳥栖…じゃないですね(笑)」と役名を間違えかけた高橋に佐々木からは「だいぶ公開から経ってる(笑)」とツッコミが入り笑いを誘った。
公開から2週間近くが経った本作だが「仕事関係の方も観てくださって、『泣いた』と言ってくださって」と、その反響に意外そうな佐々木。齋藤は「母が何回も観て、何回も泣いて、何回も長文の褒め連絡をくれる。それが一番うれしい」と照れ笑いを浮かべ、「どんな作品でも必ず観てくれるんですけど、母は映画が大好きで、お芝居をやったことがないのに結構お芝居に厳しくて(笑)『初めてあすのお芝居がいいと思った』と、初めて認めてもらいました」と笑った。高橋は「お父さんが何回も観に行ってくれて、その都度連絡をくれました。『おもしろかったよ』と2文くらいです。恥ずかしがり屋なので」と笑いを誘った。一方で「出演者のみなさんが魅力的だったという声が多いです。親は何も言ってくれなかった(笑)」という木村は「彼(高橋)もうちの息子になったということで(笑)」と鳥栖家として認めると、高橋は「いいですか?ありがとうございます!鳥栖家に憧れちゃっていて」と笑った。
“泣いた”という評価もある本作に「うるっとさせられる瞬間があって。(観客が)青山監督の手のひらで転がされているような感じがして、楽しんでもらえているならよかった」とコメント。高橋は「僕も感動しましたし、鳥栖家だけじゃなくていろんなところでストーリーだったり家族愛がうるっとくる」というが、自身は「(普段は)あまり泣かない。(本作は)グッときますね」と語った。
朝陽を映すシーンでは「夜中に(現場に)入って朝方まで撮って、(その後に自身のコンサートの)リハーサルに行かなきゃいけなかったので、『聞いてないぞ』と思ってちょっとむすっとしましたけど(笑)」という齋藤だが「素敵なシーンが撮れたので、満足感とか充実感を持ってリハーサルに行けました。忘れられないです」と振り返った。また、木村は「みんなのがんばりとそのときの感情と、お客さんとして観て感動した」と語った。
複数回鑑賞した人も多いという観客だが、佐々木は橋でのシーンについて「心霊スポットです。(立川)談春さんビビっていて」と明かし、さらに「回想シーンを撮ったんですけど全カットになりました」と明かした。
さらにイベントの終盤では、佐々木から共演者に感謝のメッセージが伝えられた。齋藤との共演について「父と娘で居心地がよかった」という佐々木は「芯が強くて努力家なんですけど控えめで謙虚。全て分かったうえで自然とそこにいてくれる。守られているなと思って。飛鳥ちゃんはいっぱい出ていくと思うんだけど、飛鳥ちゃんをお守りだと思って、出てきたら僕のお守りと思って観てようかな」と絶賛した。高橋について佐々木は「現場の居方とか、遠慮があるとかこうしたいけどそうはいかない思いとか。それが全部見える、可視化できるんだけどその素直さがめちゃくちゃかわいくて。これだけかっこいいのにかっこつけない。素直でいるし、本当にいい子だなと思って楽しかった。映画でもしっかりバディを組めたことがうれしかった」と語った。
さらに齋藤から佐々木にメッセージが伝えられた後に花束が贈られた。「映画館に行くたびに本編か予告編に蔵之介さんがいるくらいずっと出てるのに、現場でも原作を持って隅っこで読んで参考にしながらセリフの練習をしていたり、考えている姿を見て、こんな一流の人でもお芝居って突き詰めようと思ったらもっと突き詰められるんだと勉強になりました」といい、「死ぬまでお芝居をずっとしてほしいと思いますし、死ぬまで独り言を大きい声で言ってほしい。ずっとそのままの蔵之介さんでいてほしい」とメッセージを伝えた。
【写真・文/編集部】
『映画 マイホームヒーロー』は全国で公開中
監督:青山貴洋
出演:佐々木蔵之介
齋藤飛鳥、高橋恭平(なにわ男子)、宮世琉弥、板倉俊之(インパルス)
大東駿介、淵上泰史、西垣匠、金子隼也/立川談春、神野三鈴
音尾琢真/津田健次郎、木村多江
配給: ワーナー・ブラザース映画
©2024映画「マイホームヒーロー」製作委員会