せつなさが溢れる大人のラブストーリー『パスト ライブス/再会』の特別映像が解禁された。

本作は、ソウルで初めて恋に落ちた幼なじみのふたりが、24年後の36歳、NYで再会する7日間を描くラブストーリー。物語のキーワードは「運命」の意味で使う韓国の言葉“縁—イニョン—”。見知らぬ人とすれ違った時、袖が偶然触れるのは、前世―PAST LIVES―で何かの“縁”があったから。久しぶりに顔を合わせた2人は、NYの街を歩きながらこれまでの互いの人生について語り合い、過去に自分たちが「選ばなかった道」に想いを馳せる。「もしもあの時、あなたとの未来を選んでいたら—」。この再会の結末に、幾千にも重なった切ない涙が溢れだす―。メガホンをとるのは、本作で鮮烈な長編映画監督デビューを飾ったセリーヌ・ソン。

今回、シャロン・ヴァン・エッテンが歌う「Quiet Eyes」に乗せた特別映像が解禁された。まるで“輪廻”を象徴するように夜の街に浮かび上がるメリーゴーランドから始まるのは、緩やかなビートとシャロンの穏やかな声で歌われる“再会を願う歌”。12歳で初めて恋をした記憶、故郷・ソウルの情景、そして36歳の夏に二人の運命は再び巡り合う。「Your quiet eyes break my heart now(あなたの静かな瞳が私の心を傷付ける)」、「You’re calling out despite it(それでもあなたに呼ばれてる)」という歌詞のように、ノラとの出会いから24年を経て、ヘソンはノラに会うためにニューヨークへと降り立った。

雨宿りをしながら煙草をふかす落ち着きのないヘソンは、再会を待ちわびながら不安を隠せない、そして再会の瞬間、お互いの緊張が掻き消され一気に喜びが溢れ出す。その後ニューヨークを巡るため地下鉄に乗り同じポールに手を掛けた二人は一瞬も目を逸らすことなく見つめ合うも決して触れること無く、ノラの薬指には指輪が光る。12歳の自分自身との再会、24年の時の流れを受け入れようとするいくつもの感情が重なる表情でお互いを見つめ合う二人と、「Will we meet again in the light?(私たち、また光の中で会える?)」というシャロンの歌声で締められる本映像。ニューヨークの街並みと夜景に包まれながら互いの過去、現在、そして未来を真っ直ぐに見つめる、この映画の持つ切なくも美しい世界観を、短い時間で最大限に堪能できる特別映像となっている。

「Quiet Eyes」を歌うシャロン・ヴァン・エッテンは、アメリカはニュージャージー州出身のシンガーソングライター。元々レーベルのスタッフとして働きながら楽曲作りを自主制作で始め、2009年にアルバム・デビュー、これまでに2度の来日公演を成功させている。また、2016年には女優としてもデビューを果たし、ドラマ「The OA」や「ツイン・ピークス」、映画『17歳の瞳に映る世界』で存在感を発揮した彼女。今回の楽曲では、過去2枚のアルバムでタッグを組んできたZachary Dawesと共同で作曲・演奏を行っている。

 また、本作の劇中音楽を手掛けたのは、グリズリー・ベアの主要メンバーとして活躍するダニエル・ロッセンとクリストファー・ベア。グレズリー・ベアは、NYのブルックリンをベースに活動するオルタナティブ・ロック・バンドだ。レディオヘッドとの共演経験があり、アニマル・コレクティブなどと並んでUSインディ界を牽引するバンドの一つである。そんなバンドの“頭脳”と呼ばれるヴォーカル・ギターのダニエル・ロッセンと、テレビ番組のサウンドトラックなども手掛けてきたドラムのクリストファー・ベアが物語を彩る至極の15曲を用意した。

特別映像

『パスト ライブス/再会』は2024年4月5日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
監督/脚本:セリーヌ・ソン
出演:グレタ・リー、ユ・テオ、ジョン・マガロ
配給:ハピネットファントム・スタジオ 
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