『ミス・ターゲット』制作発表会見 松本まりか、GP帯ドラマ主演に「今自分がそこに立てているという夢みたいなお話」

新ドラマ『ミス・ターゲット』の制作発表会見が4月19日（金）に都内で行われ、松本まりか、上杉柊平、鈴木愛理、川西賢志郎、八嶋智人、筒井真理子、沢村一樹が登壇した。

ABCテレビが全国ネットで毎週日曜夜10時に送る4月クールの新ドラマ『ミス・ターゲット』は、松本まりかを主演に迎え、さまざまな男を手玉に取ってきた百戦錬磨の女性結婚詐欺師が、本気の婚活に乗り出すエンタメラブストーリーを政池洋佑のオリジナル脚本で届ける。

冒頭では「大人の純愛キラキラ青春詐欺物語」と本作を表現した松本は、このキャッチコピーを助監督と事前に考えたといい「昨今珍しい王道ラブストーリーだと思います。それが大人の青春。大人が真正面から純愛をしてみたらどうなるんだろうというありそうでなかった切り口。大人だってピュアな恋愛をしていいじゃないかと」とコメントし、「偏った恋愛の役をやってきたので、初めて純愛をやる機会ができて」と語った。

本作が地上波連ドラ初出演の川西に「どうですか連ドラは？」と問いかける松本に、川西は「役者のみなさんが演技の部分だけではない、現場の雰囲気作りもなさっていて。みんなで作っている空気がすごい」といい、「いい作品作りを演技以外の部分でされているのを感動しました」と語った。

この日は、松本は自身を振り返り「25年目なんですけど、15歳の時にGP帯の主演をやれるような人になりたいと思って、そこから四半世紀経って、気づいたら今自分がそこに立てているという夢みたいなお話。当たり前ではないし、奇跡みたいなことだと思う」と振り返り、同局の新入社員も会場にいる中で「夢は思い続けたら四半世紀くらいかかることもありますが、叶うこともあるという希望を信じて仕事をしていっていただけたらうれしい」とメッセージを送った。

そんな松本について、上杉は「偽りなく気持ちを伝えてくださる方。お芝居をしていくうちに、この作品をどうよくしようとたくさん勉強されて考えられていて、率先してご自身が体現される。その空気にみんなが引っ張られていく。主演として松本さんの現場になっているなと感じます」と称賛した。一方で、これまでも交流はあったものの「（一緒に）お仕事をするのは初めて」という八嶋も「努力をして積み重ねてきたものがあるから、今現場でスタッフのことも、僕ら脇役のこともちゃんと分かってくれるいい座長」と印象を語った。

松本演じる詐欺師の後輩役という鈴木は「結構アドリブが飛び交う現場」と明かし、「役柄的にもまりかさんを慕っている後輩ですけど、役が抜けた状態でも本当に尊敬する女性。初めて人生の中でずっと“お姉さま”って呼びたい方ができた気持ちですごくうれしい」と語り、「お芝居をしながら今日は寒いからスタッフさんに何を差し入れしたら心地よくいられるかと考えているのを見ていて」と現場での松本の様子を明かした。松本は鈴木について「愛理ちゃんが出てくるとみんなの癒しになる。お芝居が素敵なんです。すごい素直でとてもかわいらしいです」と笑顔を見せた。

作品の内容にちなんで、恋は落ちるもの？落とすもの？という質問が松本と筒井に寄せられると、初めに“落ちるもの”と答えた松本だが「これからは…」と話しながら“落とすもの”に答えを変更。「落とすほうが楽しいじゃないですか。そういうのも人生で一度はやってみたい」という松本は「すみれをやっていて、落とすの楽しいんですよ」と答え、笑いに包まれた。

また、モテるのはクールな男性？面白い男性？という質問に、“面白い男性”を選んだ上杉は「僕は口下手ですから」といい、「クールなほうが人気があるのかな。面白い男性は自分発信。話を聞いてくれる男性のほうが好きなんじゃないかな」という沢村。SNSでは面白い男性が72％という結果に、「かっこいい男の人がクールなのか面白い人かで答えてるんだよ！かっこいい前提だから！そりゃかっこよくて面白いほうがいいに決まってる！」と笑いを誘った。

さらに新入社員からの質問に登壇者が回答。「仲良くなりたい先輩の心をつかむにはどうしたらいいか？」という質問に、鈴木は「幼いころはめちゃくちゃ人見知りで、笑顔もできない子供だったんですけど、この世界に入って学んだだことは、心を開いてほしいなと思う相手には先に自分が心を開くこと。扉をフルオープンにしておくこと。私扉ガバガバです。閉まらなくなっちゃったくらいオープン」とアドバイスを送った。松本は「私もガバガバだったので。愛理ちゃんは懐にするするっと入ってきましたし、本当に愛される。みんながその笑顔に愛される、すごい方だと思いました」とコメント。

本作で結婚詐欺しを演じる松本だが、“落とすため”に取り入れたいことは「技じゃないんです、真心だと思う。詐欺師なのに真心で相手を落としているんだと沢村さんに教えてもらいました。いいヒントになって」という松本は「テクニックとかそういうことではなく、本当に相手を思ってお話をしたら人の心って動くんだな。とにかく真心で接する人と、心で接すると考えて生活するとすごくいい人間関係が気づけると思いました」と語った。

最後に松本は「日曜劇場『アンチヒーロー』の後は、日10ドラマ『ミス・ターゲット』。『アンチヒーロー』の後は『ミス・ターゲット』と憶えていただいて、日曜の夜を締めくくっていただけたらうれしいです。回を重ねるごとに目が離せなくなっていきます。大人のピュアな純愛ラブストーリー、どんな感じかなと毎週日曜の夜を週の締めくくりにしてくれたらうれしいです」と笑いを誘いつつ、本作をアピールした。

【写真・文／編集部】