実在した“最強の呪術師”安倍晴明 若き日の晴明の秘密に迫る『陰陽師0』のオフショットが解禁された。

夢枕獏の小説「陰陽師」は、平安時代に実在した《最強の呪術師》安倍晴明の活躍を描いた大ベストセラーシリーズ。1988年に刊行され、35年たった現在でも定期的に新刊が発売されており、シリーズ累計発行部数は680万部を超え、アジア・ヨーロッパなど世界でも人気を集めるなど、長きにわたり世界中を賑わす大人気コンテンツ。“陰陽師”というコンテンツはTVドラマ、アニメ、舞台、歌舞伎、ゲームなど多種多様に扱われてきたが、本作では安倍晴明が陰陽師になる前の知られざる学生時代を描いた完全オリジナルストーリーとして描く。

今回、原作者・夢枕獏が現場を訪れた際のオフショットが解禁された。「面白かった、まさに原作小説エピソードゼロって感じ」「自分は原作小説愛読者ですが、映画めっちゃ良かった……!表情とか立ち振る舞いが『ああ、晴明と博雅だ、ちゃんとあの温度感でラブラブだ』でした」「原作オタの私的映像化史上最も獏さまの陰陽師へのリスペクトを体感する作品だったので原作オタ必修科目に推奨したい」など原作ファンからの熱い支持も多く見受けられる本作だが、原作者・夢枕獏はどう思っているのか。

夢枕の大ファンでもある監督・佐藤嗣麻子とは旧知の仲で「35年くらい前に作る約束をして、ようやく完成した。最高傑作になっていると思う」と念願であったことを明かしているが、試写室にて鑑賞した際、夢枕は涙したという。「山﨑さんの晴明、染谷さんの博雅、ともにぼくが想定していたよりも、ステージが遥かに上の仕あがりで、脚本も読んでいるのに、ストーリーもわかっているのに、泣いてしまいました」

加えて「僕は原作だから、自分だけに響く場面とかあったりするんです。晴明と博雅が、最初はちょっと仲悪くて、でも「俺は悪口言っていいけどお前が言うなよ」みたいに、急に弁護するところとかね。そうなんだよなっていう感じです」と晴明と博雅を生み出した原作者だからこそのポイントも挙げている。

今回解禁されたオフショットは晴明と博雅が月夜の中、酌み交わす幻想的なラストシーンの撮影現場でのもの。奈良公園・鷺池に浮かぶ浮見堂を背に切り取られているが、酌み交わすシーンは原作でもよく描かれており、夢枕も熱望していたという。「山﨑さん、染谷さん素晴らしかったです。自分で2人の関係性はよく分かってますが、もう落涙しそうになりましたよ」と山﨑と染谷へ賛辞を送っている。原作者もお墨付きの本作は、多くの原作ファンへ届き、呪術の世界へ足を踏み入れたことのない、主に20代の原作未読者にも大きく広がっている。実在した最強の呪術師・安倍晴明のはじまりの物語は公開中。

『陰陽師0』は公開中
脚本・監督:佐藤嗣麻子
出演:山﨑賢人、染谷将太、奈緒、安藤政信、村上虹郎、板垣李光人、國村隼/北村一輝、小林薫
配給:ワーナー・ブラザース映画
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