主演:石原さとみ×監督・脚本:吉田恵輔×企画:スターサンズで贈る衝撃の社会派エンターテインメント『ミッシング』に各界の著名人からコメントが到着した。

とある街で起きた幼女の失踪事件。見つからないまま3か月が過ぎ、娘・美羽の帰りを待ち続けるも世間の関心が薄れていくことに焦る母・沙織里は、夫・豊との温度差から夫婦喧嘩が絶えない。唯一取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田を頼る日々だったが、娘の失踪時、沙織里が推しのアイドルのライブに足を運んでいたことが知られるとネット上で“育児放棄の母”と誹謗中傷の標的に―。一方、砂田には局上層部の意向で視聴率獲得のために、世間の関心を煽るような取材の指示が下る。それでも沙織里は「ただただ、娘に会いたい」という一心で、世の中にすがり続ける—。吉田恵輔が、失ってしまった大切なものを取り戻していく人々の姿を、リアルにかつ繊細に描いた感動作。主演は石原さとみ。

今回、各界の著名人からコメントが到着した。併せて、新カットも到着。自宅の部屋にたたずむ沙織里の後姿を捉えたカットには、カーテンが閉められた部屋の片隅に、虹のような光が差し込み、壁に描かれた落書きを優しく降り注いでいる風景が切り取られている。この光は、果たして誰かの心を照らすものになるのだろうか―。

松山ケンイチ(俳優)

寿命が縮まってしまうような、命を削る演技をしていた石原さん、青木さん、森さん、そして中村さんたち俳優の皆さんに心が震えっぱなしでした。
石原さんの人という枠を超えた生き物の慟哭の表現は一生忘れられないモノになりました。

吉田監督の言語化できない映像表現はいつも僕自身が試される感覚があります。
僕はこの物語、登場人物をどの立場で、どの角度から眺めたらいいんだろうか?と。
どこかに置いてきた、忘れてしまったモノ、自分に無かった考えや価値観を物語や登場人物を通して教えてくれます。
間違いなく僕にとって、
言葉ではなく映画独特の言語で、
とても大事な事を教えてくれる監督の1人です。

この作品の
どの人物にも、物事にも、
良い悪いで片付けられない事情や感情がありました。

暗い場所から見える微かな、いつ消えるかわからない光は暖かさを感じさせる一方で、結局暗さを際立たせるモノでもある。
それでもその光を求め続けるのが生き物の特性なのだと、感じました。

見城徹(編集者)

人は不意に納得の出来ない現実を背負わされた時、自分とどう折り合いを付けようとするのか?突然世界から消えた6歳の娘。両親の不幸に追い討ちをかける匿名のSNSの悪意。両親が唯一頼りにする事件を追う地方テレビ局のエゴイズム。事件を前に簡単に崩壊する人間関係。

娘の生存に縋る狂気の母親を石原さとみが野性動物のような演技で挑み、
中村倫也が微妙で複雑な心情に揺れるテレビ局報道記者をクールに演じ切る。

明日、誰にでも来るかも知れない不条理をこれほどまでの自然体と密度で描いた映画がかつてあっただろうか?
「ミッシング=行方不明」。観客は自分の「ミッシング」と向き合いながら映画のラストと向き合うことになる。

そうだ。生きるということは説明不能なミッシングに満ちている。
石原さとみはあの演技をもう一度やれと言われても多分、出来ない。瞬間、瞬間の奇跡。それほどに神がかった演技だった。

企画はスターサンズ。スターサンズはやっぱり凄い。

名越康文(精神科医)

2つのことを思った。
石原さとみの演技は何かに捧げられている。
この映画には、日本の精神世界の現実の100パーセント+α が描かれている。
今なら引き返せる、という祈りの+α である。

大木伸夫(ACIDMAN)(ミュージシャン)

何度も何度も泣いてしまいました。
愛する我が子を失ってしまうという究極の悲しみに、僕らはどこまで寄り添う事が出来るのだろう。
人間が辛くなり、人間が嫌になり、それでもやっぱり人間でありたい、と思える凄い映画でした。

『ミッシング』は2024年5月17日(金)より全国で公開
脚本・監督:吉田恵輔
出演:石原さとみ
青木崇高、森優作、有田麗未
小野花梨、小松和重、細川岳、カトウシンスケ、山本直寛
柳憂怜、美保純/中村倫也
配給:ワーナー・ブラザース映画
※吉田恵輔監督の「吉」は、「士」の部分が「土」が正式表記
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