岩井俊二監督最新作『キリエのうた』を再編集を行い、全10話の『路上のルカ』として日本映画専門チャンネルにて、7月28日より放送されることが決定した。
2023年10月13日に劇場公開され、第47回日本アカデミー賞話題賞を受賞した音楽映画『キリエのうた』。東日本大震災を挟み、石巻・大阪・帯広・東京と、4つの地での物語が時系列も入り乱れながら描かれた『キリエのうた』だが、実は、監督の岩井俊二自ら書き上げ、撮影でも使用された脚本は、時系列に沿って執筆されており、さらには作品タイトルも異なるものだった。
この脚本と、撮影終了後の初期編集版を基に、岩井が公開から1年弱を経て再編集を行った全10話、5時間半超えのドラマ版『キリエのうた』が、『路上のルカ』として日本映画専門チャンネルにて、7月28日より放送される。同作で日本アカデミー賞新人俳優賞や報知映画新人賞などを受賞したアイナ・ジ・エンド演じる主人公・キリエと、松村北斗演じる夏彦とのシーンや、映画本編ではカットされた楽曲「幻影」をキリエが歌唱するシーンなど、DVDの特典としても未収録・未公開の映像をふんだんに使用。
日本アカデミー賞において唯一、一般の観客が投票することのできる“話題賞”を獲得するほど熱いファンの期待に応えるような新たな作品が誕生した。
岩井俊二監督 コメント
『路上のルカ』は『キリエのうた』のそれぞれのエピソードをじっくりたっぷり描いていて、物語の向かって行く先は一緒でも、まるで違う体感、読後感の作品になりました。音楽も出来る限りロングサイズに編集しました。怒濤のように駆け抜けたあの物語をミュージアム感覚でゆっくり堪能して頂けるかと思っております。是非、ご覧下さい!
ストーリー
大阪で放浪生活を送っていた少女・ルカ(アイナ・ジ・エンド)は小学校教師のフミ(黒木華)に保護される。成長したルカは姉の恋人だった夏彦(松村北斗)と北海道帯広で過ごし、女子高生マオリ(広瀬すず)との友情を育むが、彼女を待ち受ける運命は常に過酷であった。東京に辿り着いたルカはミュージシャンとなり、“キリエ”と名乗り路上で歌い始める。そこで再会したマオリは“イッコ”と名乗り、変幻自在なコスプレと男性関係で東京を生き抜いていた。石巻、大阪、帯広、東京。運命に翻弄されながらも懸命に生きるルカによって紡がれる壮大な歌の抒情詩。
『路上のルカ』(全10話)は2024年7月28日(日)18時30分~深夜0時40分に日本映画専門チャンネル(BS255)にて独占TV初放送
原作・脚本・監督:岩井俊二
出演:アイナ・ジ・エンド、松村北斗、黒木華/広瀬すず
村上虹郎、松浦祐也、笠原秀幸、粗品(霜降り明星)、矢山花、七尾旅人、ロバートキャンベル、大塚愛、安藤裕子
江口洋介、吉瀬美智子、樋口真嗣、奥菜恵、浅田美代子、石井竜也、豊原功輔、松本まりか、北村有起哉
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