累計発行部数は700万部を超える大人気傑作漫画を実写映画化した『ブルーピリオド』のメイキング写真が解禁された。

「マンガ大賞」「このマンガがすごい!」など国内外から称賛され、発行部数700万部を超える傑作漫画が待望の実写映画化。周りの空気を読んで流れに任せて生きてきた高校生が、1枚の絵をきっかけに美術の世界に全てを賭けて挑んでいく―。好きなことに真剣に向き合う主人公の挑戦に、胸が熱くなる感動の物語。主演には話題作への出演が絶えない眞栄田郷敦を迎えて、高橋文哉、板垣李光人、桜田ひよりと実力と人気を兼ね備えたキャスト陣が個性豊かなキャラクターを熱演。『サヨナラまでの30分』『東京喰種 トーキョーグール』の萩原健太郎が監督を務め、新進気鋭のスタッフと共に情熱の物語を創り上げた。

今回、主人公・矢口八虎を務めた眞栄田郷敦、八虎の同級生・ユカちゃん(鮎川龍二)役の高橋文哉、八虎のライバル・高橋世田介役の板垣李光人、そして、八虎の美術部の先輩・森まる役の桜田ひよりがキャンバスに熱い視線を向ける絵画練習風景のメイキング写真が解禁された。

主人公の高校2年生・矢口八虎は周囲の人望も厚く成績優秀だが、空気を読んで生きる日々にどこか物足りなさを感じていた。そんな八虎はある日1枚の絵に心奪われ、美術の世界へと身を投じていく…。そんな美術の世界に夢中になっていく八虎を演じるにあたり、主演の眞栄田はクランクインの約半年前からロケ地の一つになった新宿美術学院で絵の練習をスタートさせ、高橋、板垣、桜田は約3か月前から練習に励んだという。

本物の熱気や迫力を込めるために絵を描く手元やシーンに吹替えを一切使用しないことにこだわった。絵画練習開始日に実際に絵を描いてみることになった眞栄田は、6時間もの間一度も席を立たず、水も飲まず、驚くほどの集中力で絵に打ち込んだという。眞栄田の指導を担った海老澤功(新宿美術学院講師)も「この調子で頑張れば、本当に藝大に受かるんじゃないか」と称えるほど、没頭していく様子はまさに八虎そのものだったという。美術アドバイザーを務めた川田龍も、高橋、板垣、桜田が描いた絵画を見て、役者たちのセンスを絶賛。高橋が描いた水彩には「丁寧な観察でしっかり形が見える」とコメント。板垣の絵画には「世田介のような、真摯な観察眼を感じられる」と板垣が演じた“天才” 世田介を引き合いに出し、ベタ褒め。桜田の事は「練習を重ねるうちに自分の中のリズム感をつかみ、それを形にしていくという絵心がある」と分析。「美大を目指す受験生と同じようにそれぞれ個性があって、すごく多彩だなと思いました」と語った。

本気で挑んだ練習を経て、役者たちの絵を描く姿勢、画材の扱い方、筆の持ち方、走らせ方など、絵描きが見てもしっくりくるものになるまで猛特訓し、講師陣が「違和感がない」と太鼓判を押すまでのレベルに到達。 また、クランクインの1週間前には、各自が役の扮装をして絵の合同練習をする機会が設けられ、眞栄田は高橋や板垣と絵の練習をした際の印象を明かした。「(板垣君は)本当に天才のような雰囲気があって、八虎はこういう気持ちなんだろうなと合同練習から凄く掴めたような気がします」と板垣の練習時の佇まいが役作りに役立ったと語る。高橋が演じるユカちゃんは八虎とは違い日本画を専攻しており、眞栄田は高橋について「物の捉え方が独特で面白いなと。やっぱり日本画という別の科だったので、そういうのも面白いなと思いました」と語った。

合同練習時に現場を訪れた原作者の山口つばさも「八虎たちが目の前に現れて夢のよう」と感嘆。また、役者の表情と共に大きな見どころとなるのが、原作に登場する絵をベースにしたたくさんの絵画たち。今回映画化のために、基本的には原作に出てくる絵の作家と同じ方にお願いして描いてもらったというが、美術初心者の八虎が描く絵に関しては、段階を踏んで徐々に上達していく過程が垣間見えるような絵を数ブロックに分けて用意したという。そして、最終的に揃った絵はなんと401枚。74人ものアーティストが協力して「ブルーピリオド」に欠かせない要素を構築した。

また、眞栄田自身が描いた大きく羽ばたく鳥の絵の写真も大公開。〈勝利〉がテーマになっており、眞栄田は「勝利=自由」と考え、「とにかく自由に描いた」というこちらの絵は実際劇中で使用されており、劇中のどこで使用されるのか、見つけていただきたい。

『ブルーピリオド』は2024年8月9日(金)より全国で公開
監督:萩原健太郎
出演:眞栄田郷敦
高橋文哉、板垣李光人、桜田ひより
中島セナ、秋谷郁甫、兵頭功海、三浦誠己、やす(ずん)
石田ひかり、江口のりこ
薬師丸ひろ子
配給: ワーナー・ブラザース映画
©山口つばさ/講談社 ©2024 映画「ブルーピリオド」製作委員会