「寄生獣」岩明均による“怪作”を実写ドラマシリーズ化したディズニープラスのスターオリジナルシリーズ『七夕の国』の本予告映像、キービジュアル、場面写真が解禁された。

「寄生獣」や「ヒストリエ」などで人気を博す岩明均が、1996年から1999年にかけて小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載したSF漫画「七夕の国」。岩明の作品の中でもカルト的人気を誇り、その壮大なスケールと刺激的な表現から「映像化不可能」と言われ続けていた“怪作”を実写ドラマシリーズ化した本作。“あらゆる物に小さな穴を空ける”という何の役にも立たない超能力を持つ平凡な大学生・南丸洋二(通称:ナン丸)を、「ドラゴン桜」「どうする家康」など話題作への出演で躍進を続ける若手俳優・細田佳央太が演じ、監督は「大豆田とわ子と三人の元夫」や『クレイジークルーズ』でメガホンをとった瀧悠輔が務める。

今回解禁された本予告映像は、冒頭で「ちょわああああああ!!」の気合いの発声とともに“物に触れず小さな穴をあける”役に立たない“超能力”を発揮する平凡な大学生・ナン丸の姿から幕を開ける。その能力以外は平凡な日々で、後輩からは就職活動の心配をされる一幕も。そんな日常の和やかなシーンも束の間、物語の発端となる宙に浮く謎の●(まる)によって人の体がえぐられ消失してしまう衝撃的な怪奇事件が発生。ナン丸の通う大学の講師・江見早百合(木竜麻生)からナン丸の能力がその事件を起こした能力と「同じものだと思う」と告げられる。

●(まる)の力に怯えながらも、ナン丸は自分のルーツがあると教えられた“丸神の里”と呼ばれる丸川町へ赴くことに。そこでは、ナン丸の能力を察し「あなたは手が届くものですよね」と謎めいた一言を告げる女性・東丸幸子(藤野涼子)と出会い、黒い球体を操る、明らかに人間を超越した能力を持つ幸子の兄・東丸高志(上杉柊平)からは「俺たちは選ばれた人間なんだよ」と、ナン丸と自分が特別な存在であることを示唆するシーンも。

そして、この旅の引率者でもある江見からは「この町は、何か隠している―。」と、散りばめられた謎へと誘う一言が。幸子たちが毎夜苦しむ“町民だけが見る悪夢”、奇妙にも毎年6月に執り行われる“季節はずれの七夕祭り”、古えから他の干渉を異常に拒んできた“丸神一族の掟”、と球体の謎を解き明かす重要な3つの謎に関わるキーワードが次々と羅列され、時代を越えた不吉な陰謀をも仄めかす展開となっている。

「悪夢を、終わらせる」という確信に満ちた使命を口にする丸神頼之(山田孝之)の6本指の両の手からは、いったい何が作り出されているのか。激しい銃撃戦、さらにナン丸の手からも黒い●(まる)が作り出され、何者かと攻防を繰り広げる衝撃の展開。そして、最後には決して人間のものとは思えない恐ろしい異形のまなざしと、街中を覆うほど巨大な黒い●(まる)が不気味にぽっかりと浮かびあがり、まるでこの世の終わりかのような不吉さで締めくくられている。唯一無二でありながら、壮絶なスペクタクルを予感させる緊迫の仕上がりだ。

本予告映像

併せてキービジュアルと場面写真が解禁された。「●(まる)の謎触れたら、エグられる。」のキャッチコピーとともに、(まる)の中に引きずり込まれたナン丸の後ろには目深に帽子をかぶったマスク姿の頼之、さらに“閉ざされた町”丸川町の山々と、そこで執り行われる不気味な儀式の灯。ナン丸をめぐる不穏な展開を大いに予期させるビジュアルとなっており、配信開始に期待が高まる。さらに追加キャストとして、今は亡き幸子の母:東丸由紀子を朝比奈彩、●(まる)によってさまざまなものがえぐられる事件を追う刑事:佐藤を石田法嗣、高志の力を利用して怪しげなセミナーを開く八木原昭を金田哲が務める。

『七夕の国』はディズニープラス「スター」で7月4日(木)より独占配信
監督:瀧悠輔、佐野隆英、川井隼人
出演:細田佳央太、藤野涼子、上杉柊平、木竜麻生、鳴海唯、濱田龍臣、西畑澪花、深水元基、石田法嗣、金田哲、篠原篤、谷川昭一朗、足立智充、大西武志、政修二郎、奥貫薫、忍成修吾、朝比奈彩、金山一彦、中村育二、朝加真由美、伊武雅刀、三上博史、山田孝之
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