Apple TV+『サニー』の特別試写会が6月25日(火)にユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、ラシダ・ジョーンズ、西島秀俊、ジュディ・オング、國村隼、ジョアンナ・ソトムラ、annie the clumsyが登壇した。

映画製作・配給会社A24がApple TV+のために製作した本作は、京都を舞台に繰り広げられるダークなユーモアに溢れたミステリースリラードラマ。主演と製作総指揮を務めるのはラシダ・ジョーンズ。本作で本格的なハリウッド進出となる西島秀俊に加え、ジュディ・オング、YOU、國村隼、annie the clumsyら日本人キャストが多数出演している。主人公スージー(ラシダ・ジョーンズ)は京都に住むアメリカ人女性。彼女の夫で、電子機器メーカーの冷蔵庫部門で働いていたサカモト・マサヒコ(西島秀俊)と息子ゼンが、共に謎の飛行機事故によって行方不明となり人生が一転してしまう…。悲しみに暮れるスージーの元に、ある日マサヒコの同僚だという田中(國村隼)が、ある贈り物をもって現れる。それは、マサヒコが作ったという新型家庭用ロボット「サニー」だった―。戸惑い、苛立つスージーだったが、マサヒコの手によってスージーの情報がプログラミングされていたことを知り、次第にサニーとの間に奇妙な友情が生まれていく。やがてスージーはサニーとともにマサヒコや息子に何が起きていたのかを探り始めるのだが、それは恐ろしい世界への扉だった―。

日本を舞台にした本作への参加について「(自身が参加するときには)一つの世界として出来上がっていました。プレイリストも用意されていて、とても惹かれました」と明かすラシダは「日本が好きです」と日本語でコメントし、「初めて来日した時からずっとその気持ちがあり、日本で作品を作りたいという夢が叶いました。日本の方々、文化、伝統、歴史とのつながり、食、すべてが好きです」と日本への思いを語った。夏の京都での撮影は「個人としては喜ばしい経験でした」と振り返るラシダは、劇中でのロボット“サニー”との共演については「(見ると)とても人間らしさを感じると思われると思います」といい、

本作がハリウッドデビューとなった西島は「最初はZOOMで会って、本読みをはじめて、それが楽しくて2人で吹き出しながら読んでいたんです。演技をする前に気持ちが通じ合った素晴らしい関係を築けていたのは幸運なデビューでした」と振り返った。撮影では「ギリギリまでよりよいものにしようと努力を惜しまない。どんどん変わって、新しいことがどんどん増えていくので。台本が来るごとに、マサってどんな人なんだろうといろんなマサの面が表れてきて。キャラクターもストーリーも関係性も常によりよいものにしていこうという力があることを強く感じた現場でした」と語った。

また、これまでにも海外の作品に参加している國村は「今までやってきたのが映画が多かったんです。シリーズもののドラマをやるのは初めてなので新鮮で」と明かし、「(ショーランナーの)ケイティが感じながら見ながら本を作っていく人ですから変わっていくんです。自分たちが何かを合わせるのではなくて、一緒になって一つの登場人物を作っていくおもしろいシステムだと感じました」と語り、さらに「雰囲気がすごくよかった。ラシダのお芝居はナチュラルで、一緒になってスージーに引っ張り込まれていく。今までにない経験をさせてもらった現場でした」と語った。

サニーの声を担当したジョアンナは「(サニーとスージーという)対照的な凸凹コンビを演じるのが楽しかったです」といい、撮影では「夢がかなったような著名な方々と共演できて、ロボットを演じられるのは夢のような経験でした」と振り返った。一方で、サニーが見せる表情については「自分の表情がそのままロボットの顔になったりします。サニーをコントロールしながら隠れて演じていました。とても楽しかったです」といい、「ロボティクスチームを編成して大掛かりな作業だったんですけど、私の顔にカメラが当たっていて、カメラがとらえた表情がそのままリアルタイムでサニーの表情になるんです。口元も、目元の表情もそのままサニーの顔になるんです。ただ目が大きいロボットなので瞬きすると目立つので、なるべく瞬きをしないように気を付けました」と明かした。

最後にラシダは「いろんなものが入っている作品です。ダークコメディでもあり、スリラーでもあり、ミステリーでもあり。そして非常に大きなテーマを掘り下げている作品です、また近未来の日本を美しく描写しています。キャラクターはとても面白いのですが短所を持っています。キャラクターを含めて楽しんでいただけたらうれしいです」、西島は「初めて京都のど真ん中で撮影しました京都の分かも映っていますし、。今の日本も映っていますし、近い未来の日本の文化だったり、新しい世界もミックスされた世界が映っています。日本人の僕らにとっても新鮮な体験になると思います。突き詰めていくと、人と人とのつながりだったり、人とは何か、魂とは何かと根源的なテーマにつながっていく素晴らしいストーリーです。最後まで毎週楽しみに言っていただけたらうれしいです」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

Apple TV+『サニー』はApple TV+にて7月10日(水)全世界同時配信開始
画像提供 Apple TV+