柚月裕子原作 異色の警察ミステリー小説を実写映画化した『朽ちないサクラ』の本編映像が解禁された。

本作は柚月裕子の「サクラ」シリーズのはじまりとなる「朽ちないサクラ」が原作で、主人公は県警の広報職員という、本来は捜査する立場にないヒロインが、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と、次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく異色の警察小説。主人公の県警・広報職員26歳の森口泉を演じるのは若手随一の演技派として絶大な信頼を集める杉咲花。単独主演作となる本作では、“事務職のお嬢ちゃん”が自責と葛藤を繰り返しながら、強さを手に入れていく姿を繊細な演技で体現する。メガホンをとるのは原廣利。

今回、疾走感あふれる緊迫の本編映像が解禁された。一連の事件を捜査する県警捜査一課の梶山(豊原功補)率いる刑事たちが、事件に深く関わっているのではないかと疑いを寄せる人物が運転する車を追い、山道の桜の花びらを吹き上げながら繰り広げられる迫力あるカーチェイスに、思わず息を呑むド緊迫のシーン。そして、カーチェイスと時同じくして、泉(杉咲花)が一連の事件の真相に気づき疾走する姿が折り重なる。事件の始まりとなったストーカー殺人を犯した神職がいた神社に結ばれたおみくじを、手当たり次第開いていく泉。泉が手にしたおみくじには、一体何が記されているのか、そしてどう事件に関係するのか――。巨大な闇との関連に気付いてしまった泉は、驚きとともに、複雑な表情へと様子を変え――。

本作で監督を務め、大ヒット公開中の『帰ってきた あぶない刑事』のアクションシーンでもその手腕を発揮する原廣利監督は「『あぶ刑事』が僕にとって初めてのカーチェイスシーンの撮影で、『あぶ刑事』で学んだ車の魅せ方が、本作にも活きています。『あぶ刑事』より走る距離が長かったので、その距離を活かせるようにかなりの回数撮影させていただきました」と、『あぶ刑事』での撮影経験を経てからの今作のカーチェイスシーンにコメント。カーチェイスシーンと泉のシーンが交互に映し出される構成について監督は「とにかくハラハラドキドキ感を意識しました。カーチェイスのシーンと共に、真相に向かって走り出す泉の心情がリンクすると良いなと思って作っています。この2つのシーンが重なることによって、観客の方に真相にどんどん迫っていくドキドキ感で興奮していただけると思い、このようなシーンになりました」と明かしている。

本編映像

さらに、劇場入場者プレゼントの第2弾の実施が決定した。バディとして捜査のために神社を訪れる泉(杉咲花)と同期の磯川(萩原利久)、親友の葬儀後に食事をする泉と上司の富樫(安田顕)、屋上で事件について話す捜査一課の梶山(豊原功補)と富樫の、劇中のシーンが切り取られたオリジナルポストカードが、6月28日(金)から配布開始される。配布は無くなり次第終了。

『朽ちないサクラ』は全国で公開中
監督:原廣利
出演:杉咲花
萩原利久、森田想、坂東巳之助
駿河太郎、遠藤雄弥、和田聰宏、藤田朋子
豊原功補
安田顕
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
©2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会