『言えない秘密』の公開記念舞台挨拶が6月29日(土)にTOHOシネマズ新宿で行われ、京本大我(SixTONES)、古川琴音、西田尚美、尾美としのり、河合勇人監督が登壇した。

京本大我(SixTONES)を主演に迎え、確かな演技力で活躍する古川琴音が初の恋愛映画のヒロイン役に挑戦し、数々の話題作を手掛ける河合勇人監督がメガホンをとる本作。伝統ある音楽大学を舞台に、過去の出来事から思うようにピアノが弾けなくなってしまった音大生・湊人と、ある<秘密>をかかえたどこか謎めいた雰囲気のある音大生・雪乃はピアノの音色に導かれ、運命的な出逢いを果たす。自然と惹かれ合い、雪乃の明るく純粋なピアノの演奏は、湊人が抱えるトラウマを癒し、やがて2人で過ごす日々は愛おしくかけがえのないものへとなっていく。しかし、ある日突然雪乃は湊人の前から姿を消してしまう―。

上映が終わったばかりの劇場に登壇したキャスト陣。会場を見渡し、「心なしかどんよりされていますか?」と話した京本は「どんよりは違いましたね。しっとりされている」と言い直し、「ホッとしているんですけど、ここから作品を盛り上げていけたら」と挨拶した。前日の28日公開された本作だが、京本は「いわゆるエゴサをしました。どう感じてくださっているのかを調べたんですけど、みなさんネタバレ回避がうまいですね。作品の魅力を伝えていただいているポストばかり」と喜んでいた。完成披露試写会には両親が来ていたという古川は「たくさん泣いたよ」と感想をもらったといい、さらにドイツで開催された第24回ニッポン・コネクションでのワールドプレミアでは「Q&Aの時間があってお客さんが内容に興味津々で。熱狂的な反応をいただいた」と振り返った。

切ないラブストーリーである本作は「ピュアな恋愛模様だったりするので、現実的には恥ずかしいかなと思えるようなキュンの要素が盛り込まれていて。人生経験としてなかなかないことなので、新鮮な気持ちで全部のシーンに取り組めたと思う。難しく考えなくてよかったです」と振り返った京本。古川は「話が来た時はプレッシャーだったんですけど、どうやって京本くんとそういうシーンを作っていこうかなと撮影前は不安な点があったけど、ピアノの練習だったりダンスシーンだったり、2人で乗り越えなければいけない壁がたくさんあったので、2人でがんばっているうちに戦友みたいな関係性が築けたのがよかった」と語り、京本は「これです、こっちのコメントで」と共感し、笑いを誘った。

本作が出品された上海国際映画祭には京本、古川、河合監督が参加したが、「1泊2日くらいだったんですけど、行った日にレッドカーペットを歩くという重大なミッションがあったので、緊張感があった」という京本は「歩く直前に監督から『手をつなごう』と提案してくださいまして、歩く数秒前に。つないで歩きだしたので、心強かったです。変にかっこつけて歩くより、ファミリーでいられたことが作品の魅力が伝わる一つになった」と笑顔を見せた。

古川は、上映後の&Aについて「ライブ会場かと思うくらいお客さんのレスポンスがくる」と驚き、「何よりもビックリしたのが空港に京本さんのファンがたくさん待っていて。こんなことってあるんだっていうのとスターってこういうことかと思って」と驚きを隠せない様子で、京本は「僕もそんなことになると思っていなかった。次に行くときはカメラバトルしたい。僕も向けちゃおうかなと思う」と笑いを誘った。

また、本作の内容にちなんで最近流した涙について聞かれると「マーベルの作品が大好き」という京本は「人生で4~5周しているんです。最近また新しい1周が始まりまして。どれを見ても新鮮に泣けてしまう。分かっていても没入できる。夜な夜な泣いております」と明かした。一方で古川は「朝起きた時に両足が同時につったことがあって、痛すぎて、涙がにじみました。耐えるしかなかったです」と答えた。

最後に京本は「(公開初日の)昨日は僕のせいだと思うんですけど雨が降りましたけど、今日は晴れてる。出かけるには億劫な日があるかもしれませんけど、後悔しない素敵な世界観と感動の物語が待っています。僕たちも大好きな作品なので愛し続けていただけたら」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『言えない秘密』は2024年6月28日(金)より全国で公開
監督:河合勇人
出演:京本大我(SixTONES)、古川琴音
 横田真悠、三浦獠太、坂口涼太郎/皆川猿時、西田尚美、尾美としのり
配給:ギャガ
©2024「言えない秘密」製作委員会