『インサイド・ヘッド2』の吹替版完成披露舞台挨拶が7月2日(火)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、大竹しのぶ、多部未華子、横溝菜帆、マヂカルラブリー村上、小清水亜美が登壇した。

イマジネーションあふれるユニークな“もしもの世界”で魅了するピクサーが、どんな人の中にも広がっている“感情たち”の世界を舞台にした物語を描き、第88回アカデミー賞®長編アニメーション賞を受賞した感動作『インサイド・ヘッド』の続編『インサイド・ヘッド2』。どんな人の中にも広がっている“感情たち”の世界を舞台に、少女ライリーの頭の中で、彼女の幸せを子供の頃から見守るヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリの5つの感情たちの前に、ライリーが思春期を迎えたことで、4つの大人の感情、シンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシが現れ、感情の嵐が巻き起こる―。きっとあなたの人生の宝物になる、大人が泣けるピクサーの新たな名作が誕生する。

イベントには、大竹しのぶ(カナシミ役)、多部未華子(シンパイ役)、横溝菜帆(ライリー役)、マヂカルラブリー村上(ハズカシ役)、小清水亜美(ヨロコビ役)ら吹替キャストが登壇した。

冒頭では「大ファンの方々もたくさんいらっしゃると思いますし、『インサイド・ヘッド2』を心から待ち望んでいる方がたくさんいるだろうなと思っている中で、シンパイを演じさせていただいて今とても心配です」と挨拶し、笑いを誘ったシンパイ役の多部。前作に引き続きカナシミ役を演じた大竹は「またあのカナシミに出会えるのかと思うとうれしくて。9年も経っていたんですけど、カナシミのトーンとか存在が体の中にあって、懐かしみながら録音をしました」と挨拶し、「とても楽しい作品になっていると思う」と自信を見せた。

「映画に入り込んで見ることができて。ライリーと同世代の方はもちろん、大人も共感できる素敵な作品になってる」という横溝は「嫌な気持ちになったとき、この映画を思い出して気持ちが楽になったり、人生のお守りになるような素敵な映画になっていると思います」と笑顔を見せた。一方で「録っているときはいっぱいいっぱいで、どういう風に表現すればいいのかなと思いながら声を当てていて」と話す多部だが「出来上がったものを見て誰しも感じたことがある感情だったり、経験したことがある出来事だったり。親世代でも思春期真っただ中の子でも共感できるグッとくるシーンがいっぱいあって楽しめると思いました」と本作について語った。

また、ライリーが大人になったことで「この映画をより深く素晴らしい作品にしている」と話す大竹は「大人になるって感情がたくさん出てくる分悲しいことも増えるんだなとか」と本作の魅力を語った。さらに、本作を鑑賞して、「どれくらい共感できるのかと思っていた」という村上は「(ライリーの持つ感情は)僕でも全然あるなと思って。僕、もしかしたら(ライリーと同じく)アメリカの少女かもしれない」と笑いを誘った。そのライリーを演じた横溝は「思春期ならではの複雑な感情とか、こんな感情にいなりたくないと思っちゃう嫌な感情が増えちゃう時期で。ライリーと今の私は重なる部分が多くて。でもこの作品を見て、ライリーと一緒に感情と向き合うきっかけになったと思います」と語った。

さらにイベントでは、自身が演じたキャラクターにちなんだエピソードを披露。シンパイ役の多部は「梅雨明けの暑さを心配して。今既に暑いですけど、梅雨明けたらどうなっちゃうのかなってずっと心配しています」と答え、笑いを誘った。カナシミ役の大竹は「悲しいことはすぐに忘れちゃうほうなのかもしれません」と話しつつ、「インタビューで『2年前に録音したときも…』と言ったら『9年前ですよ』と言われて、時間があっという間に過ぎること」と明かし、会場は笑いに包まれた。横溝は「最近は勉強が嫌だってダリィが言ってます(笑)期末試験の一週間前で、危機感を持って勉強しないとなとは思っているんですけど、スマホ片手にソファで猫と一緒にゴロゴロしちゃうんです」と明かした。

続けて、自身の感情をシールで表現した“インサイド・ヘッド”を披露。それぞれが個性的なパネルを披露した。横溝は「前向きな性格でずっとハッピーなのでヨロコビを真ん中に。周りの方のいいところを自分なりに真似して自分のものにしちゃいがちなのでイイナーを散らした」とコメント。一方でシールで埋め尽くされたパネルを披露した村上は「(今回の舞台挨拶の)壇上を想定して貼ったんですけど、まさにこの状態なので」と明かし、笑いを誘った。最後に披露した大竹は「いろんな感情があって人間かな」とまとめた。

最後に多部は「どういう風にみなさんの心に届くのか緊張していますし、心配(シンパイ)していますが、どの世代にも届くことができる物語なので楽しんで最後まで見逃さず見ていただけたら」、大竹は「みんなでがんばって作りました。本当に素晴らしい映画です。ヨロコビのためにシンパイやハズカシ、カナシミの感情があるんだなと思うので、みなさんの心がヨロコビでいっぱいになることを願っています」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『インサイド・ヘッド2』は2024年8月1日(木)より全国で公開
監督:ケルシー・マン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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