“耳のきこえない母”と“きこえる息子”の心に響く物語『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の本予告編、本ポスタービジュアルが解禁された。
呉美保監督が9年ぶりの長編作品のテーマに選んだのは、コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子供という意味)という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家・エッセイストの五十嵐大による自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」。脚本を担当したのは港岳彦。主演を務めるのは『キングダム』シリーズ、『東京リベンジャーズ』シリーズ等の話題作から、作家性の強い監督作等、幅広い作品に出演し、2025年には吉田修一原作、李相日監督『国宝』の公開が控える吉沢亮。本作では、耳のきこえない両親の元で育った息子・五十嵐大の心の軌跡を体現する。
今回解禁された本ポスタービジュアルは、主人公・五十嵐大(吉沢亮)が、故郷の宮城県に帰郷し、久しぶりに家族との時間を過ごした後、東京へ戻る前のひとときを切り取ったもの。本ポスターの撮影も、ティザーポスター同様、原作本の表紙を撮影した斎藤陽道氏が担当。「伝えられない想いが、あふれだす」というコピーとともに、数年ぶりに再会した母(忍足亜希子)との時間に少しぎこちなさを感じる息子と、息子と一緒にいることをうれしく思う母の表情が二人それぞれの想いを物語る。(ポスター写真撮影カメラマン:齋藤陽道(Harumichi SAITO))
併せて、本予告編が解禁された。久しぶりに帰郷した息子・大(吉沢亮)を駅まで見送る、母・明子(忍足亜希子)。「親父とばあちゃんによろしく」「わかった」 きこえる息子ときこえない母が交わすのは手話での会話。二人にとっての日常も、子供のころの大にとっては「母のことが、恥ずかしかった」。母の話し方を友達から指摘され、「授業参観に来てほしくなかった」と手話で伝える小学生の大の姿や、高校受験期に自らの苛立ちのまま、「こんな家に生まれてきたくなかった」と思わず母にぶつけてしまう本当の気持ちと愕然とする母の表情などが点描のように映し出されていく。そして「自分が何をしたいのか考える」と東京に行くことを家族に告げ、故郷から離れた大は、新たな出会いや違う環境の中で改めて“きこえる世界”と“きこえない世界”に生きる自分を見つめなおす。思い浮かぶのは少し年齢を重ねた母の後ろ姿、そして笑顔…母と息子、切なくも心に響く家族の物語が優しく伝わる予告編が完成した。
本予告編
また、ムビチケ前売券(一般 1,600円(税込))が7月12日(金)に発売開始される。
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『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は2024年9月20日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国で公開
監督:呉美保
出演:吉沢亮、忍足亜希子 今井彰人 ユースケ・サンタマリア 烏丸せつこ でんでん
配給:ギャガ
©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会