アイドルグループ「僕が見たかった青空」メンバー全23人による初舞台『夏霞～NATSUGASUMI～』の公開ゲネプロが7月11日（木）に行われ、囲み取材に安納蒼衣、早﨑すずき、八木仁愛が登壇した。

今作は夏休み前の高校が舞台。部員が6人しかいない合唱部の部員たちは、コンクール出場のために画策 していた。だがそんなある日、部員の一人が交通事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。そして一年後…引退を目前に控えた合唱部部員たちの前に現れたのは！？忘れられない夏の出来事を、初々しく溌剌と、そして切なく描く舞台『夏霞～NATSUGASUMI～』は、 まさに今の「僕が見たかった青空」を体現したような物語である。

初舞台に臨むにあたって「セリフを覚えるのも初めてで、暗記が得意なほうではないので苦労して時間がかかった」という八木は「私は話し方に感情が出るほうじゃないんですけど、役柄の子ははっきりと明るい時と落ち込んでいる時とが出る子なので表現するのが難しかった」と初の演技での難しさを明かした一方で「新しい一歩を踏み出すきっかけになれる内容。成長していく役柄の私たちを見ていただけたら。合唱部らしいシーンもあるので見どころ」と語った。

早﨑は「2人の掛け合いが多いんですけど、間を取るのが難しかった。緊張してしまうと早口になってしまうので、大事なシーンはゆっくりしゃべるのが大変」と苦労を明かしつつ、「メンバーの個性が見れる舞台にもなっているので、私たちのありのままがお届けできる舞台」と本作の魅力を語った。

安納は「もともと声が小さいのでお稽古の振り返り動画を見た時に、思っていた自分の声と違うところにギャップを感じて落ち込むことが多かった」と明かし、見どころについては「ダンス部が集まってダンスをするシーンが僕青らしくて見どころ」と語った。

これまで稽古を重ねてきて「初日までが短く感じて。全部初めてなので、今日も初日で緊張気味」と話す八木だが「演出家さんから『みんならしく楽しくやってほしい』と言っていただいたので、私たち自身も楽しんで、見ていただいた方にも楽しんで何か届けられる舞台になれば」といい、早﨑は「通し稽古で毎回違うところで分からくなったり躓いてしまうところがあるので不安だし緊張もしているんですけど、初めての挑戦を23人でさせていただけるので、見にきてくださるみなさんに印象に残る何かを残すことができたら」、安納は「あっという間にお稽古の時間が過ぎてもう初日なんだという心境。一人一人の心に刺さるものがあればいいなと思って、みなさんを驚かせられる舞台になれば」とコメントした。

初めての演技は「思っていたより深くて難しいものだなと思って。100%で出し切ってやっているつもりでも第三者の目線で見たら出来ていなかったりして難しいなと思いながらやってる」という八木。早﨑は「お芝居はできないと思って避けてきたんですけど、みんなとお稽古をしていくうちに楽しいなと思えることができて。今回の舞台でお芝居のすべてを経験とか学べたわけではないんですけど、今回舞台で得たことは自分のためにもなったし、経験がよかったっと思える」と笑顔を見せた。また、安納は「怖かったんですけどみんなとお稽古を重ねていくと、ちょっとしたセリフの間とか、フォーメーションの違いとかで印象が変わってくるので毎回違っておもしろいなと思えてきて。15公演がどう変わっていくのか楽しみです」と語った。

メンバー23人全員で舞台に挑むことで成長を感じる部分もあったようで、八木は「舞台は自主性が求められる場だと感じているので、自分からやる力を学んでみんなにも身についていってると思います」といい、早﨑は「この舞台を通して殻を破れたメンバーも多いと思って。レッスンではマイクがなくて声を大きく出したり、自分のセリフのところではみんなが自分を見ているので緊張感があるんですけど、勇気を出して大きい声を出したり、みんなが注目している中で演じたり、たくさん前に進めたと思う」、安納は「みんなで盛り上がるパートがいくつかあって、日常で普段使いするメンバーがいるのでその盛り上がりがいい『夏霞』を通して増えたと感じています」と明かした。

また、八木は「メンバーの個性を引き出していただいている舞台だなと思って、今のわたしたちでしか出せない雰囲気もあると思うのでそういったところもお店できたら。15公演あるので毎公演成長した姿を見せられるように、23人で舞台期間を走りきりたいと思います」、早﨑は「場所の空気感だったり、やることすべてが初めてだったのでみんな不安もあったと思うし、躓いた部分もあったと思うんですけど、今日までみんなで作り上げることができたので見てくださるみなさんに全部届けることができたら」、安納は「僕青らしさを残しつつ、今の私たちにしかできない演技を出せるようにがんばります」と意気込みを語った。

【写真・文／編集部】

舞台『夏霞～NATSUGASUMI～』

日程：2024年7月11日（木）～7月21日（日）＜全15公演＞
※各公演終演後にメンバーによるお見送り会の実施
会場：東京・シアター1010（東京都足立区千住3丁目92 千住ミルディスⅠ番館）
出演：
八木仁愛／早﨑すずき
安納蒼衣／金澤亜美／西森杏弥／柳堀花怜／吉本此那
岩本理瑚／塩釜菜那／杉浦英恋
青木宙帆／秋田莉杏／伊藤ゆず／今井優希／木下藍／工藤唯愛／須永心海／萩原心花／長谷川稀未／宮腰友里亜／持永真奈／八重樫美伊咲／山口結杏
脚本：私オム
演出：村井雄
チケット価格：全席 8,300円（税込／全席指定）
チケット販売：発売中
舞台公式ホームページ： こちら
©舞台「夏霞」製作委員会2024