「寄生獣」岩明均による“怪作”を実写ドラマシリーズ化したディズニープラスのスターオリジナルシリーズ『七夕の国』の特別映像と第8話のあらすじと場面写真が解禁された。

「寄生獣」や「ヒストリエ」などで人気を博す岩明均が、1996年から1999年にかけて小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載したSF漫画「七夕の国」。岩明の作品の中でもカルト的人気を誇り、その壮大なスケールと刺激的な表現から「映像化不可能」と言われ続けていた“怪作”を実写ドラマシリーズ化した本作。“あらゆる物に小さな穴を空ける”という何の役にも立たない超能力を持つ平凡な大学生・南丸洋二(通称:ナン丸)を、「ドラゴン桜」「どうする家康」など話題作への出演で躍進を続ける若手俳優・細田佳央太が演じ、監督は「大豆田とわ子と三人の元夫」や『クレイジークルーズ』でメガホンをとった瀧悠輔が務める。

7月18日(木)に第7話までが配信となり、予期せぬ展開にさらに注目が集まる本作。今回、主人公・ナン丸を演じる細田佳央太と瀧監督が●(まる)を取り巻く3つの謎を解説する特別映像が解禁された。1つ目は、自身のルーツを探るナン丸たちを不気味すぎる笑顔で迎え入れる町民たちが頑なに死守する“丸神一族の掟”。細田は「丸神の里ならではの不気味さみたいなところも、見ていただければ」と、近年人気のジャンルにも通じる奇妙なまでに因習に固執する町民たちの姿を見どころとして語っている。

2つ目は、幸子(藤野涼子)をはじめ丸神の里の人々が毎夜苦しむ“町民たちが見る同じ悪夢”。“窓の外に手が届くもの”と呼ばれる●(まる)を作り出す能力者たちと、“窓を開いた者”と呼ばれる悪夢を見る丸神の里の町民たち。細田は「球体の謎や真相にどんどん迫っていく、大きなキーポイントになっています」とこの2つのキーワードが重要な核であると示唆している。

3つ目は不可思議にも6月に祭りが執り行われる“季節はずれの七夕祭り”。映像では、白装束を纏った町民たちによる怪しげな儀式や、過去に祭りが行なわれた日付の羅列などが映し出され、安易には紐解けない理由が潜んでいる模様。この謎に細田は「規則性があるんじゃないか、何か特別な目的があるんじゃないか、ということに繋がっていきます」と、謎解きの手がかりを仄めかすコメントをしている。さらに監督の瀧は「パズルのピースを全10話に渡って散りばめたつもりなので、最後数話をかけて集約していく気持ちよさというか、ワクワク感みたいなのは再現できているのではないかな」と自信溢れるコメントをし、終局に向けた怒涛の伏線回収に期待が高まる。ラストには、脱帽する瞬間の頼之(山田孝之)の震えあがるような恐ろしい全貌が―。本予告から、さらに核心に迫る新たなシーンも追加になり、これまで散りばめられた謎が徐々に一つになっていく期待を煽る映像となっている。

特別映像

第8話「外からの力」は、一度東京へ戻ったナン丸たちが再び丸神の里に足を踏み入れるところから始まる。丸神の里の町民たちは警戒心を露わにしながらも、もう一度ナン丸たちを迎え入れ、さらに不穏な展開へと誘う様子が映し出されている。ナン丸、幸子、江見(木竜麻生)らは、各々が抱え悩む謎に終止符を打つために、悲しげに物思いにふける姿も。その頃、頼之(山田孝之)、高志(上杉柊平)は共に東丸家当主の家に赴き、最後の会話をし終えたその後、物語は終末へと向かって一気に動き出す―。これまで各所に散りばめられていた謎を解き明かしていく結果、思わず息をのむ悲惨で衝撃的な展開に巻き込まれていくナン丸。唯一無二の超常ミステリーの終末やいかに―。

第8話あらすじ

ナン丸たちは頼之を止めるべく丸神の里に向かう。同じ頃、頼之と高志は東丸家当主に接近するが、すでにその足取りは警察につかまれ、特殊部隊に囲まれることとなり、里は多くの犠牲者が生み出される惨状と化す。現場に残された頼之の手形が次なる謎への鍵となり、物語は思わぬ方向へと進んでいく。

『七夕の国』はディズニープラス「スター」で独占配信中
監督:瀧悠輔、佐野隆英、川井隼人
出演:細田佳央太、藤野涼子、上杉柊平、木竜麻生、鳴海唯、濱田龍臣、西畑澪花、深水元基、石田法嗣、金田哲、篠原篤、谷川昭一朗、足立智充、大西武志、政修二郎、奥貫薫、忍成修吾、朝比奈彩、金山一彦、中村育二、朝加真由美、伊武雅刀、三上博史、山田孝之
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