『ブルーピリオド』のPOP-UP STORE開催を記念したイベントが7月24日(水)に都内で行われ、眞栄田郷敦、主題歌を担当するWurtSが登壇した。

「マンガ大賞」「このマンガがすごい!」など国内外から称賛され、発行部数700万部を超える傑作漫画が待望の実写映画化。周りの空気を読んで流れに任せて生きてきた高校生が、1枚の絵をきっかけに美術の世界に全てを賭けて挑んでいく―。好きなことに真剣に向き合う主人公の挑戦に、胸が熱くなる感動の物語。主演には話題作への出演が絶えない眞栄田郷敦を迎えて、高橋文哉、板垣李光人、桜田ひよりと実力と人気を兼ね備えたキャスト陣が個性豊かなキャラクターを熱演。『サヨナラまでの30分』『東京喰種 トーキョーグール』の萩原健太郎が監督を務め、新進気鋭のスタッフと共に情熱の物語を創り上げた。

イベント前には、竹下通りを歩いた眞栄田だが「思ったより少なかった」と笑いを誘いつつ、「夏休みとか放課後も竹下通りを歩くなんて考えられなかった」と振り返った。一足先にPOP-UP STORE会場を見たという眞栄田だが「展示室が個展ぽくなっていてテンションが上がります」といい、さらに映画には「一瞬出てるかもしれない」という絵も展示されているという。

劇中にも登場する“縁”をイメージした絵も展示されているが、その絵はキャンバスが大きいことから「全体像も描いているとつかみづらいサイズ感」という眞栄田は「描いているときは)ゾーンに入っていましたね」と笑いを誘いつつ、描く際は「役としてもゾーンに入っているような雰囲気を出したいと思って、現場も緊張感があっていい雰囲気でした」と明かした。

そんな本作を鑑賞したWurtSは「絵を描く部分とか試験会場とか、音の部分にこだわられている映画だと思って。そういうところを気にして見ていただければ」とおすすめポイントを挙げた。

この日が初対面という2人だが「曲がおしゃれで、もっとイケイケな人かなと思って。プロフィールの写真もかっこいい感じ」と会う前の印象を語る眞栄田だが、実際に対面すると「すごい柔らかで安心しました」と明かした。一方でWurtSは「話し方もかっこいいし、考えていることもかっこよくて参考になることが多かった」と眞栄田の印象を明かした。

本作の主題歌は映画を見てから作ったというが、「原作を知っていて原作のイメージもあったんですけど、『ブルーピリオド』自体に“葛藤”を感じていた」といい、“葛藤”をテーマにもしたというWurtS。初めて本楽曲を聞いたときの印象について、眞栄田は「予告でも使われてこの作品を代表する曲だと思う。見終わった後にエネルギーをもらえる作品でもあって、そのエネルギーが伝わる。歌詞の中でも葛藤が表現されていて、作品にふさわしい主題歌にしていただいた」と語った。

さらにイベントでは、WurtSが本作の主題歌「NOISE」をアコースティックバージョンで生歌唱すると、会場は大きな拍手に包まれた。すぐ隣で聞いていた眞栄田は「この曲が主題歌でよかったと思いました」と感慨深げな様子を見せ、WurtSは「『ブルーピリオド』に合う楽曲を作れた」とコメントした。

また、事前に募集した質問に2人が回答。作品にちなんで“学生時代に熱中していたこと”を聞かれると、初めに「どれだけうまく髪の毛をセットできるか」と答えた眞栄田だが、続けて「サックスをやっていたのでサックスですかね。情熱はかなりかけました。正解のない世界なので。役者も美術もそうですけど、努力と才能に対して考えることも多かったですし、この映画に共感できる部分が多い高校生活を送っていました」と振り返った。また、本作で演じた八虎と同じく芸大を受けたという眞栄田は「受けただけです」と話しつつ「いろんなものを犠牲にしながらやっていたので分かります」と本作に共感していた。

音楽に情熱をかけたことでうれしかったことについて聞かれると「なかなか目に見えて分かるものではないので、うまくなっているとか。映画でもそうですけど順位をつけられた時に一番を獲るとか、見える形として評価をいただいて、それがいい評価だった時はうれしい瞬間でした」という眞栄田は、「(部活で)全国とかは出ていましたけど、演奏してソロに対して順位をつけられることもあったので一番を獲るとうれしい」と振り返った。WurtSは「共感してくれたときにうれしい」と答えた。

本作の撮影に臨むにあたって6か月間絵と向き合ったという眞栄田だが「(学生時代は)1日12時間くらい練習していたのでその時の癖もあるかもしれないんですけど、楽しめる方法を探すとか。なければ休憩を取るのも大事。自分に合った方法で継続できるのが一番」とアドバイスした。「作っている間が楽しいので気づいたらという感じ」と話すWurtSは「日常を大切にしたいと思っているので、息抜きも大事かな」とアドバイスした。

最後にWurtSは「みんなの曲になったらいいなと思いながら作った曲なので、エンドロールで流れる『NOISE』を楽しんでいただけたら」、眞栄田は「この作品は本当に素晴らしいスタッフさん、キャストのみなさん、WurtSさん、それ以外にもたくさんの方々が熱量高く作った作品です。たくさんの人に見ていただいて、みんなが報われることを願っています。きっと見た後に、自分と向き合う時間になると思いますし、人生について考える時間になると思います。いろんなメッセージがある映画です」とメッセージを送った。

7月25日(木)より開催される映画『ブルーピリオド』POP-UP STOREの会場では、公開日に発売される映画『ブルーピリオド』オリジナルグッズの先行販売をはじめ、このPOP-UP SHOPとユニバーサル ミュージック公式通販サイトUNIVERSAL MUSIC STOREでしか購入できない限定絵柄の「ミュージックキーチェーン」(2種)も販売されるほか、主題歌のWurtSのオリジナルグッズの取り扱い。

さらに劇中で八虎が悩みながらも自分の絵に向き合い、描き上げる「縁」の絵をはじめとした絵画数点を展示。本編内で「縁」は途中の制作過程における段階を眞栄田が、完成したものを作家が描いており、こちらではその両方の絵が初めて展示される貴重なものとなっている。また八虎役の眞栄田郷敦、ユカちゃん(鮎川龍二)役の高橋文哉、高橋世田介役の板垣李光人、森まる役の桜田ひよりなどキャストたちの姿を切りとった新規場面写真やメイキングカットもパネル展示される。映画『ブルーピリオド』POP-UP SHOPについては こちら

【写真・文/編集部】

『ブルーピリオド』は2024年8月9日(金)より全国で公開
監督:萩原健太郎
出演:眞栄田郷敦
高橋文哉、板垣李光人、桜田ひより
中島セナ、秋谷郁甫、兵頭功海、三浦誠己、やす(ずん)
石田ひかり、江口のりこ
薬師丸ひろ子
配給: ワーナー・ブラザース映画
©山口つばさ/講談社 ©2024 映画「ブルーピリオド」製作委員会