パリ五輪で正式種目となり、映画『熱烈』でワン・イーボーが圧巻のパフォーマンスを披露するブレイキンの基礎知識を紹介。
本作は、杭州を舞台にブレイキン全国大会でトップを目指すひたむきな青年が、チームの中で挫折しながらも、夢に向かって突き進む純度100%の青春映画。夢、希望、裏切り…、仲間との熱い友情でダンスバトルに挑む姿が爽やかな感動を生む作品。主人公・陳爍(チェン・シュオ)を演じるのは、ワン・イーボー(王一博)。
ブレイキンでトップを目指すひたむきな青年を描く純度100%の青春映画『熱烈』。主演のワン・イーボーも聖火ランナーとして参加したことでも話題のパリ・オリンピックが、いよいよ明日7月26日に開幕を迎える。メダル獲得有力競技として話題となっているのが、今大会で初採用となった「ブレイキン」だ。
ストリート発祥のブレイキンは、1970年代初頭、アウトローたちによる縄張り争いが絶えなかったニューヨーク・サウスブロンクスで、「暴力ではなく音楽で解決する」というDJの提言で向き合って踊るというフォーマットが誕生したのが起源とされる。ブロックパーティーと呼ばれる音楽を通して楽しむ場ができ、ダンスバトルが繰り広げられるようになった。1980年代前半に大規模なバトルがメディアの関心を集め、やがてテレビや映画、公のイベントなどにも進出していく。ブレイキンを踊る人々はB-Boy、B-Girlもしくはブレイカーと呼ばれ、DJ、MC、GRAFFITYとあわせて、ヒップホップカルチャーを構成する4大要素の一つとなっている。
ブレイキンは、立った状態で音楽に合わせて踊る「トップロック」、フロアで手や足を使ってリズミカルに踊る「フットワーク」、頭や背中など全身を使ってスピンする「パワームーブ」、ムーブの最後に音に合わせて止まる締めの動き「フリーズ」、等の基本要素から成り立つ。『熱烈』でワン・イーボー演じる主人公、陳爍(チェン・シュオ)は、「ヘッドスピン」を筆頭に、「エアートラックス」「ベビーウインド」などをメインに踊る、「パワームーブ」を得意とするブレイカーだ。
ダンスバトルにはチーム戦と個人戦があり、DJがかける音楽に合わせて披露する、運動能力の高い選手たちの個性的なパフォーマンスで競われる。音楽に合わせて即興で踊るため、いかに相手の動きに対応しチームの個性やオリジナリティを出せるかが勝利のポイントになる。
パリ五輪では1対1のバトル形式で試合が行われ、最大1分間のパフォーマンスを交互に3ラウンド繰り返し、「技術性」「多様性」「完成度」「独創性」「音楽性」の5つの基準に基づいた採点で勝敗を決することになる。日本からは、開会式で旗手を務めるSHIGEKIX(半井重幸)を始め、世界選手権を二度制したB-Girl Ami(湯浅亜実)、Red Bull BC One World FinalにB-girlとして初出場を果たし、大会の歴史を変えたAYUMI(福島あゆみ)、初の国際大会で初優勝を飾る快挙を成し遂げ、若くして国内外に名を轟かせる19歳のHiro10(大能寛飛)の男女4名が出場、メダル獲得に熱視線が注がれることになりそうだ。
ワン・イーボー主演最新作『熱烈』は、ブレイキンでトップを目指すひたむきな青年を主人公にした純度100%の青春感動物語。イーボーが演じるチェンは、母親の料理店を手伝い、仕事を掛け持ちしながらプロのダンサーを目指している。ある日、かつてオーディションを受けたブレイキンのプロチーム「感嘆符!」のコーチ、ディン・レイ(ホアン・ボー)から声を掛けられ、エースの身代わり(補欠)としてチームに参加することに。夢への第一歩を踏み出したチェンは、「感嘆符!」のメンバーとの友情を深めながら、メキメキと頭角を現していく。だが全国大会を目前にしたチェンとチームに大きな試練が待ち受けていた…。UNIQのメインダンサー・リードラッパーとして活躍するワン・イーボーのキレキレのダンスはもちろん、「感嘆符!」メンバーに起用されたプロ・ダンサーたちが披露するダイナミック&アクロバティックなパフォーマンスも必見だ。
パリ五輪、ブレイキンの競技日程直前となる8月2日(金)から、日本版ポスターと同デザインの『熱烈』ムビチケカード第2弾が発売開始となる。特典として、ビルの屋上で空を見上げるチェンをとらえた特製ポストカードがプレゼントされる。
『熱烈』は2024年9月6日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
監督:ダー・ポン
出演:ワン・イーボー、ホアン・ボー、リウ・ミンタオ、シャオ・シェンヤン、ラレイナ・ソン、ワン・フェイフェイ
配給:彩プロ
©Hangzhou Ruyi Film Co., Ltd.