主演:菅田将暉×監督・脚本:黒沢清『Cloud クラウド』の本予告映像が解禁され、併せて [Alexandros] 書き下ろし楽曲がインスパイアソングに決定した。

本作は、『スパイの妻』(20)で、第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した黒沢監督の最新作で、憎悪の連鎖から生まれる“集団狂気”を描いたサスペンス・スリラー。「何かに狙われている――?」転売で稼ぐ吉井の仕事が軌道に乗り出した矢先、周囲で不審な出来事が重なり、これまでの「日常」が壊されていく……。主演の菅田将暉は、「ラーテル」というハンドルネームを使い、転売で稼ぐ主人公・吉井良介を演じている。

今回、[Alexandros]が書き下ろし楽曲を提供することが発表され、その書き下ろし楽曲「Boy Fearless」を使用し、菅田将暉がかつてないほど追い込まれ、緊迫感に満ち溢れる予告映像が解禁された。年間約200本もの映画を鑑賞するほど映画好きで有名な川上は、かねてより黒沢清監督の大ファン。インスパイアソングのオファーを受けて今回のコラボレーションの依頼を即決。不気味なギターリフと焦燥感を煽るような重低音で構成された楽曲「Boy Fearless」を作り上げた。

楽曲を聞いた黒沢監督は「[Alexandros]の曲を聞き、凄いスピードで物事が次々と進行する快感と不安とを同時に感じました。もっと先が知りたい、でも知るのが恐い… それはまさに私がこの映画で観客に味わって欲しかった感情そのものです。見事という他ありません。映像だけではどうしても曖昧になってしまう表現を、音楽は時に驚くほど正確に伝えることができるのでしょう」と称賛。また「Boy Fearless」が、9月18日にリリースされる[Alexandros]の最新シングル「SINGLE 2」に収録されることも決定した。

[Alexandros]

映像は、<転売ヤー>としての日常を送る吉井(菅田)の日常を活写するシーンから始まる。「どこかがおかしくないですか」「馬鹿にしやがって」と、ただ自分の利益を求め、手段を選ばない吉井が無自覚にばら撒いた“憎悪”に対する言葉たちがネット社会の闇へ吸収され、気がつけば「こいつ殺す」と、ネット社会で憎悪の標的になっていた―――。「どんどん、沸き上がってる。同じような人間が。空の雲みたいに」と、映画のタイトルを連想させるような意味深なセリフが差し込まれると舞台は一変。<見えない悪意>が暴走し、実体化した匿名の<狩りゲーム>へ。標的となった吉井に次々と危険が降りかかる。鋭い眼光を向ける窪田正孝、古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々らの不穏な表情にも注目だ。ラストには、決死の形相で銃を構える菅田の姿が映し出され、手に汗握るスリリングな映像となっている。

本予告映像
黒沢清(監督・脚本)コメント

[Alexandros]の曲を聞き、凄いスピードで物事が次々と進行する快感と不安とを同時に感じました。もっと先が知りたい、でも知るのが恐い… それはまさに私がこの映画で観客に味わって欲しかった感情そのものです。見事という他ありません。映像だけではどうしても曖昧になってしまう表現を、音楽は時に驚くほど正確に伝えることができるのでしょう。

『Cloud クラウド』は2024年9月27日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
監督・脚本:黒沢清
出演:菅田将暉、古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝
赤堀雅秋、吉岡睦雄、三河悠冴、山田真歩、矢柴俊博、森下能幸、千葉哲也、松重豊
配給:東京テアトル、日活
©2024 「Cloud」 製作委員会