ディズニー&ピクサー最新作『インサイド・ヘッド2』が8月1日(木)から公開される。
大人気ピクサー映画『インサイド・ヘッド』の待望の続編が、この夏いよいよ公開となる。少女ライリーを子どもの頃から見守ってきた、ヨロコビやカナシミら頭の中の感情たち。ある日、高校入学による親友たちとの関係の変化や将来への心配が高まり、ライリーの頭の中にシンパイ率いる<大人の感情>たちが現れる。
「ライリーの将来のために、あなたたちはもう必要ない」
シンパイたちの暴走により、追放されるヨロコビたち。巻き起こる“感情の嵐”の中で、自分らしさを失っていくライリーを救うカギは、広大な世界の奥底に眠る“ある記憶”に隠されていた…。
大人になると現れる、新たな感情
前作『インサイド・ヘッド』では子どもだったライリーも、本作では思春期を迎える。そこで、大人になるにつれて芽生える新たな感情として、最悪の未来を想像して必要以上に準備してしまうシンパイ、いつもモジモジしていて恥ずかしさが消えないハズカシ、いつでも周りの誰かを羨んでいるイイナー、退屈&無気力でスマホを手放さないダリィといった、カラフルで可愛らしい新キャラクターが登場する。シンパイたちの暴走によって、次第に余裕がなくなり自分らしさを見失っていくライリーの姿は、ストレス社会に生きる現代人にも重なる部分があり、きっと多くの人が共感できるだろう。彼らの登場により、前作とは異なる視点で「感情」について気づきを与えてくれる。また、シンパイの日本語吹き替え声優は、本作が声優初挑戦となる多部未華子が務めており、表情豊かなキャラクターの声を見事に演じ切っている点にもぜひ注目してほしい。
自分を愛することの大切さ
「この映画は、自分自身を受け入れることをテーマにしています。
ダメなところも含めて、自分を愛すること。
誰しも愛されるために、完璧である必要はないのです。」
本作の監督であるケルシー・マンから観客へ向けたこのメッセージが、映画を通して優しく心に届いてくる。自分の中のどんな感情も大切にして生きていこうと思わせてくれるような映画であり、自己受容の重要性が注目されている今だからこそ多くの人に見てもらいたい。
今の時代はSNSの普及も作用して、アイドルやモデルへ憧れ、自分自身がその理想像に近づこうとしすぎたあまりに、個性を見失っている人が増えているように感じることがある。まさに本作の新キャラクター「イイナー」が過剰に働いているのかもしれない。理想の姿に近づくことよりもっと大切なことがあるということを、この作品は教えてくれる。映画の中でライリーが追い詰められていく様子を見て心配するのと同じように、もっと自分自身にも目を向けてあげるべきだと感じた。この作品を観ることがセルフケアにもなり、観た後には少しでも自分に優しくなれるはずだ。
この夏、子どもの夏休みの思い出として、また、ディズニー、ピクサーファンはもちろん、すべての大人に、映画館でぜひ『インサイド・ヘッド2』を楽しんでもらいたい。
【文/編集部】
『インサイド・ヘッド2』は2024年8月1日(木)より全国で公開
監督:ケルシー・マン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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