『ブルーピリオド』の公開直前イベントが8月1日(木)に都内で行われ、眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李光人、桜田ひよりが登壇した。

「マンガ大賞」「このマンガがすごい!」など国内外から称賛され、発行部数700万部を超える傑作漫画が待望の実写映画化。周りの空気を読んで流れに任せて生きてきた高校生が、1枚の絵をきっかけに美術の世界に全てを賭けて挑んでいく―。好きなことに真剣に向き合う主人公の挑戦に、胸が熱くなる感動の物語。主演には話題作への出演が絶えない眞栄田郷敦を迎えて、高橋文哉、板垣李光人、桜田ひよりと実力と人気を兼ね備えたキャスト陣が個性豊かなキャラクターを熱演。『サヨナラまでの30分』『東京喰種 トーキョーグール』の萩原健太郎が監督を務め、新進気鋭のスタッフと共に情熱の物語を創り上げた。

イベントでは、学生からの質問にキャスト陣が回答。何かに苦戦したり葛藤した場合はどうしますか?という質問に「自分がなんで苦戦しているのかと弱点を分析して、そこを克服できる努力をすると思います」という眞栄田。板垣は「そういう悩みを自分の上に立たせない。自分が上に立っている状況にしておく。悩みが上に立たれると押しつぶされたりするので。あとは結構諦めは大事。ちょっとやってダメだと思った時はまだそのタイミングではなくて、早かったりすると思うので」と答えた。

また、俳優業に目覚めたきっかけを聞かれた高橋は「この世界に入っている中で俳優という仕事に魅力を感じたんです。最初は漠然とした人気者になりたい、スーパースターになってやるというくらい漠然とした中で、やれることは何かとオーディションを受けている中で、『仮面ライダー』で合格をいただいて。うれしかったんですけど満足感はなくて、たぶん僕はこの仕事でもっと上を見たいし、登りたいんだなと思って。その時に自分で自分を鼓舞した感覚。自分が一番輝ける場所が自分の立ち位置だと気づいた。一つの光が見えた」と答えた。

一方で「この世界に入ったのが5歳の頃なので、その時は記憶はないんですけどドラマを見てこれをやりたいと言ったのがきっかけで芸能界に入った」という桜田は「続けないと意味がないと思っていて。毎作品素晴らしいものとの出会いだったり、かけがえのない経験ができるんですけど満足はしていなくて。満足したらお芝居という世界はいいかなとなるので。自分が吸収できるものと、みなさんに与えられるものを丁寧に作っていけたらいいなという思いでいる」と俳優業への想思い明かした。

また、これだけは譲れないと思うほど好きなことを聞かれると、「自分を磨くこと。何でもできる人になりたい」という眞栄田は「(最近磨いていることは)伸肘倒立。スーパーマンになれればいいかなと思っています」と答えると笑いが起きた。高橋は「僕は余白を失わないように。仕事、プライベート、何をとっても自分がいま出せる120%を出すためにがんばる」と回答。

そんな中で「薄塩味のお菓子に塩を入れるのが好き」という板垣は「塩を入れて振って食べるのが、どれだけひかれても譲れない」とコメントし、会場からは驚きの声が寄せられた。また、桜田は「自分への理解度は誰にも譲りたくないし、譲れないもの。自分の悩みや思っていることは自分の中に眠っている感情だったりするので。人から分からない、自分にしか分からない気持ちは自分の中で分かってあげたいので、自分と向き合う時間を大切にしています」と語った。

【写真・文/編集部】

『ブルーピリオド』は2024年8月9日(金)より全国で公開
監督:萩原健太郎
出演:眞栄田郷敦
高橋文哉、板垣李光人、桜田ひより
中島セナ、秋谷郁甫、兵頭功海、三浦誠己、やす(ずん)
石田ひかり、江口のりこ
薬師丸ひろ子
配給: ワーナー・ブラザース映画
©山口つばさ/講談社 ©2024 映画「ブルーピリオド」製作委員会