“偽の殺し屋”の実話に基づくセクシーでスリリングなクライム・コメディ『ヒットマン』でグレン・パウエルが見せる七変化画像とメイキング映像が解禁された。

本作は1990年代に偽の殺し屋として警察のおとり捜査に協力していた人物の実話にインスパイアされた、ちょっぴりセクシーでスリリングなクライム・コメディ。普段は冴えない大学教授でありながら、おとり捜査で偽の殺し屋に扮し殺しの依頼をしてくる「依頼人」たちを次々と逮捕へ導いていくゲイリーをグレン・パウエルが演じる。 そして、アドリア・アルホナが、夫の殺害を依頼するも、ゲイリー扮するための殺し屋ロンに惹かれ、恋に落ちる魅力的な女性マディソンを演じる。

今回、グレン・パウエル演じるゲイリー・ジョンソンが偽のヒットマンに扮した七変化画像とキャラクターが作られる過程を映したメイキング映像が解禁された。本作のモデルとなったゲイリー・ジョンソンは、地方検事局で働きながら講師として地元のコミュニティカレッジで心理学などを教えていた。1990年頃から偽の殺し屋として警察に協力しはじめ70人以上を逮捕に導いたスゴ腕潜入捜査官。劇中でもさまざまな個性的なヒットマンに扮しているのだが、このキャラクター作りは主にグレン、ヘアメイク担当のタラ・クーパー、そして衣装担当ジュリアナ・ホフパワーによる壮大な共同作業によって作られた。

当初は20人ほどのキャラクターが作られたという。グレンは「クレイジーなプロセスだった。人を殺したいと思う依頼人に対してゲイリーがどうペルソナを被るかは、依頼人が何を求めているかによって変わる。依頼人が少年の場合、ヒットマンのキャラクターは屈強そうなSFから出てきたアクションヒーローのようにした。ヒットマンたちの人格は直前までリック(リンクレイター監督)には見せなかった。ヘアメイクのテストも見せなかった。だから毎回、私がヒットマン姿で控え室から出て行く時はいつも楽しかった。色々なキャラクターを噛み砕き、カメレオンのようでなければならない。こういうキャラクターを演じるのはプレッシャーもあるけど、俳優にとっての夢でもある」とそのプロセスを語る。

さらに、映像では「ゲイリー・ジョンソンが使いうるレベルのリアルで違和感のない道具やテクニックを考える必要があった」と拘りを教えてくれた。さまざまなキャラクターの特徴や、話し方、趣味・嗜好まで詳細なペルソナが準備された。たとえばグレンが演じた殺し屋の一人、ディーンというキャラクターは、赤毛にそばかす。眉毛がなくて、歯並びがおかしい。ソシオパスの連続殺人鬼で、悪夢のようなキャラクターという設定が作れられた。眉毛や歯並び、瞼、髪型、など少しの変化で顔の印象がガラッと変わる。

解禁された映像と写真を見ると全てが同じ人とは思えないクオリティの高さとグレンの演技力に脱帽させられる。そしてそのすべての作業が心から楽しんで遂行されたことがうかがえる映像となっている。リンクレイターは「私たちはゲイリーの変装に全力を注いだ。グレンとタラは少し楽しみすぎたかもしれないが、とても楽しかった。私はこの二人を称賛したい」と賛辞を送っている。

メイキング映像

『ヒットマン』は2024年9月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国で公開
監督:リチャード・リンクレイター
出演:グレン・パウエル、アドリア・アルホナ、オースティン・アメリオ、レタ、サンジャイ・ラオ
配給:KADOKAWA
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