ミュージカル『二都物語』が12年の時を経て、2025年5月に再演されることが決定した。
チャールズ・ディケンズの小説はこれまで世界各国で舞台化されてきた。そんなディケンズの名作『二都物語』は18世紀のイギリスとフランスの二国間で起こる美しく壮大なロマンス物語。これまでに全世界で2億冊以上発行されている。2007年にアメリカでミュージカル化され、翌年にはブロードウェイに進出、2012年には韓国でも上演され、賞賛を浴びた。2013年夏に帝国劇場で日本初上演され、12年の時を経て、025年明治座で再演されることが決定した。
フランス革命期の激動の中、それぞれの国の2人の青年と1人の美しい娘とのドラマティックなロマンス。見返りを求めず、危険を顧みずに愛し続ける無償の愛は、観る者すべての心を打ち震わせ、感動の涙へと誘います。
核となる3人、主人公の弁護士シドニー・カートンは、ミュージカル界の元祖プリンスで今やミュージカル界のトップを走り続け、さらにはTVドラマ、TV番組のMCなど多岐にわたり活躍し続ける井上芳雄、フランスの亡命貴族チャールズ・ダーニーは井上とともにミュージカル界を牽引し続け、話題作の出演で年々存在感を増す浦井健治が初演に続き続投。その2人から想いを寄せられる、美しく心優しい女性ルーシーは、2021年に宝塚歌劇団宙組トップ娘役に就任し、チャーミングな雰囲気と華やかなダンスで注目を集め活躍した潤花が抜擢。退団後初ミュージカルで、今作に挑む。
ほかにも、日本を代表する実力派キャストが集結。ルーシーの父でバスティーユに17年間投獄されていたドクター・マネット役に福井晶一が、ドクター・マネットの元使用人で貴族を恨むドファルジュ役は橋本さとしが初演から続投。その妻で貴族に深い恨みを抱くマダム・ドファルジュ役に未来優希、ダーニーの叔父で市民を酷く虐げるサン・テヴレモンド侯爵に岡幸二郎が、小悪党バーサッドは福井貴一が、墓堀りのジェリー・クランチャー役は宮川浩が演じる。
ストーリー
18世紀後半、イギリスに住むルーシー・マネットは、17年間バスティーユに投獄されていた父ドクター・マネットが酒屋の経営者ドファルジュ夫妻に保護されていると知り、パリへ向かう。無事に再会し父娘でロンドンへの帰途の最中、フランスの亡命貴族チャールズ・ダーニーと出会うが彼はスパイ容疑で裁判に掛けられてしまう。そのピンチを救ったのはダーニーと瓜二つの酒浸りの弁護士シドニー・カートン。3人は親交を深め、ダーニーとルーシーは結婚を誓い合う仲になる。カートンも密かにルーシーを愛していたが、2人を想い身を引く。穏やかな暮らしが続くかに見えたが、ダーニーは昔の使用人の危機を救おうと祖国フランスに戻り、フランス革命により蜂起した民衆たちに捕えられてしまう。再び裁判に掛けられたダーニーだったが、そこで驚くべき罪が判明し、下された判決は死刑。ダーニーとルーシーの幸せを願うカートンはある決心をし、ダーニーが捕えられている牢獄へと向かう――。
キャスト
シドニー・カートン:井上芳雄
チャールズ・ダーニー:浦井健治
ルーシー・マネット:潤 花
マダム・ドファルジュ:未来優希
サン・テヴレモンド侯爵:岡 幸二郎
バーサッド:福井貴一
ジェリー・クランチャー:宮川 浩
ドファルジュ:橋本さとし
ドクター・マネット:福井晶一
スタッフ
脚本・作詞・作曲:ジル・サントリエロ
追加音楽:フランク・ワイルドホーン
原作:チャールズ・ディケンズ
翻訳・演出:鵜山 仁
製作:東宝
上演スケジュール
日時:2025年5月
場所:明治座
公式ホームページ: こちら