ミュージカル『モーツァルト!』の公開ゲネプロが8月19日(月)に行われた。
「才能が宿るのは肉体なのか?魂なのか?」という深遠なテーマをベースに、その高い音楽性を重層的な作劇で“人間モーツァルト”35年の生涯に迫り、2002年の日本初演以来、日本のミュージカルファンを魅了し続けてきたミュージカル『モーツァルト!』が約3年ぶりに帝国劇場に帰ってくる。
ミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)、シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)のゴールデンコンビによる作品で、数々の名場面と名曲で紡がれる大ヒットミュージカルで、タイトルロールであるヴォルフガング・モーツァルト役を演じるのは古川雄大と京本大我。2018年より同役を務める古川は、2023年には『LUPIN~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』で初の帝劇単独主演を果たし、舞台のみならず映像作品にも次々と出演。本年で同役3シーズン目となる。そして、今回が初登場となる京本は、テレビドラマや映画での活躍を続けながら、『エリザベート』『NEWSIES』など着実に舞台でのキャリアを積み、本作品で満を持しての帝劇初主演となる。
今回行われた公開ゲネプロには、ヴォルフガング・モーツァルト:京本大我、コンスタンツェ:真彩希帆、ナンネール:大塚千弘、ヴァルトシュテッテン男爵夫人:香寿たつき、コロレド大司教:山口祐一郎、レオポルト:市村正親、アマデ:白石ひまり らが出演した。
京本大我 コメント
あっという間の稽古期間でした。雄大君をはじめ、皆さん優しくて、色んな角度から多くのアドバイスをくださいました。 今まで演じてこられた方々の事を考えるとプレッシャーはあるのですが、僕にとっては初挑戦なので、作品の歴史にりスペクトを持ちながら、今の29歳の京本大我が出来るヴォルフガングへのアプローチを大事にしようと思っています。 未熟さもたくさんありますが、それも含めてさらけ出して、自分なりに自信を持ってお届けしたいなという気持ちです。 舞台はナマモノですし、帝劇で主演も初めてなのでそういう怖さはありますが、それを忘れられるくらいヴォルフガングに熱中してスタートを切れたら、と思っています。なるべく守りに入らずに、“攻める”気持ちで行きたいです。ヴォルフガングだけではなく、京本大我自身の心もあえて尖っていたい。腰が引けたくないし、心持ちだけは常に強く前を向いていたいです。勿論謙虚さは持ちつつも、舞台に挑む上での“尖り”が、ヴォルフガングの役柄にも良い影響を与えられたら良いなと思います。
『エリザベート』を経て久しぶりに帝劇に帰ってきたので、重みを知っているからこそ感じるプレッシャーと、逆に噛み締められる想いがあります。僕が帝劇に立つことを待ってくださっていた方々へは思返しにもなると思いますし、何より作品が本当に素晴らしいので、観ていただける事が本当に嬉しいです。歴代の素晴らしいヴォルフガングがいらっしゃる中で、僕はかなり初々しく映ると思うんですけど(笑)、おこがましいかもしれませんが、何回も観ていらっしゃる方がご覧になっても、新しい作品を観ているくらいの新鮮さを感じていただけたら嬉しいです。荒削りな部分も沢山ありますが、頑張っていきたいです!
【取材・写真/編集部】
ミュージカル『モーツァルト!』
2024年8月19日(月)~9月29日(日)東京・帝国劇場
2024年10月8日(火)~27日(日)大阪・梅田芸術劇場メインホール
2024年11月4日(月)~30日(土)福岡・博多座