北野武監督によるAmazon Original映画『Broken Rage』が日本の動画配信作品として初の快挙となる第81回ヴェネチア国際映画祭に正式出品されることが決定し、併せて映画祭記念ポスタービジュアルと場面写真が解禁された。

その作品性で世界中から賞賛を浴び続けている北野武が監督・脚本・主演を務める本作は、北野の構想をもとに「暴力映画におけるお笑い」をテーマに制作された。前半では、警察とヤクザの間で板ばさみなった殺し屋が生き残りをかけて奮闘する、裏社会を舞台に繰り広げられる骨太のクライムアクションになっており、一方で後半は、同じ物語でありながら、前半と同じ物語をなぞるコメディタッチのセルフパロディになっている。主人公の殺し屋・ねずみをビートたけしが演じている。

映画とお笑いの頂点に立った北野武だからこそ成し得た意欲的な本作には、浅野忠信と大森南朋をはじめとする名だたるキャストが集結した。主人公の殺し屋・ねずみを、麻薬捜査の覆面捜査官として捜査協力させようとする刑事役を演じるのは、北野監督の『首』(2023)、『座頭市』03に出演し、『SHOGUN将軍』(2023)にてプライムタイム・エミー賞にノミネートされるなど、国内外で活躍している浅野忠信と、『アウトサイダー』(2018)でハリウッド進出を果たし、『Dolls(ドールズ)』(2002)、『アキレスと亀』(2008)、『アウトレイジ最終章』(2017)、『首』(2023)に続いて5回目の北野監督作品に出演となる大森南朋。

麻薬売買を取り仕切るヤクザの親分には、『首』で北野監督作品に初出演した中村獅童、そしてその若頭は、北野組常連の白竜が演じている。このほか、仁科貴(『アウトレイジ最終章』(2017)、『首』)や佳久創(『サンクチュアリ-聖域-』(2023)に加え、劇団ひとり、長谷川雅紀(錦鯉)、馬場園梓、鈴木もぐら(空気階段)ら人気芸人が北野組初の出演となる。映画監督として35年以上活躍し、日本を代表する巨匠・北野監督が今もなお挑み続ける、新たな試みとなる本作の続報に期待が高まる。

また、本作『Broken Rage』がイタリア・ヴェネチアで開催される第81回ヴェネチア国際映画祭に正式出品作品され、9月6日[現地時間]に初上映されることを記念して、ポスタービジュアルと場面写真が解禁された。ヴェネチア国際映画祭に正式出品されるのは日本の配信動画作品として初の快挙となる。なお、本作はPrime Videoにて2025年に世界配信を予定している。

浅野忠信(井上刑事役)コメント

『Broken Rage』の台本を初めて読んだ時に今まで見たことない展開に驚き、それと同時に監督の新たな挑戦にご一緒できることに興奮しました!

大森南朋(福田刑事役)コメント

まずは、再び敬愛してやまない北野武監督の「北野組」に参加出来るという喜びがありました。
最初に脚本を読ませていただいた時には、これはちょっと今までにない新たな北野監督の世界だなと感じ、いかに取り組んで行くか頭を抱えましたが、撮影現場では緊張感の中にも笑いのあるいつもの最高の北野組の現場でした。

Amazon Original映画『Broken Rage』
監督・脚本:北野武
出演:ビートたけし
 浅野忠信
 大森南朋
 仁科貴、宇野祥平、國本鍾建、馬場園梓、長谷川雅紀(錦鯉)、矢野聖人、佳久創、前田志良(ビコーン!)、秋山準、鈴木もぐら(空気階段)
 劇団ひとり
 白竜
 中村獅童
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