草彅剛が挑むシェイクスピア不朽の名作『ヴェニスの商人』が12月より東京・京都・愛知で上演されることが決定した。

演劇史の巨人ウィリアム・シェイクスピア。時代を超えて愛され続ける数々の名作を世に残しているが、中でも『ヴェニスの商人』は深い人物描写と痛快な展開で圧倒的な人気を誇る最高傑作のひとつ。演出を手掛けるのは、第21回読売演劇大賞・最優秀演出家賞に輝き、現代演劇界で最も実力のある演出家の一人である森新太郎。古典の常識を覆す新しいアプローチで、歴史ある名作を現代のエンターテインメントに生まれ変わらせる。主演を務めるのは、シェイクスピア作品初挑戦となる草彅剛。確かな実力と唯一無二の個性を併せ持ち、日本を代表する俳優として活躍する草彅が、稀代の悪役・シャイロックをどのように演じるのか、2024年最大の注目作が幕を開ける…。今回解禁されたビジュアルは、黒と赤のコントラストが印象的で、憂色をおびた顔の草彅がシャイロックの怒りや悲しみを表現している。普段見せない草彅の表情に、期待が高まる。なお、他キャストは8月29日(木)より、正午12時に1人ずつ公式HP・SNSにて発表される予定。

貸した金を返せなかったら、あんたの体から、きっかり1ポンド、切り取らせてもらおうか――――。高利貸しのシャイロック(草彅剛)は高潔な商人・アントーニオにそう突きつける。親友・バサーニオが富豪の美女ポーシャに求婚する為の資金を援助したいアントーニオはシャイロックの申し出を受け入れる。アントーニオの助けを得てバサーニオはポーシャのいるベルモントに向けて旅立つ。供の友人・グラシアーノがポーシャの侍女ネリッサと恋仲になるなど、全ては順調に運んでいた。一方で、シャイロックの娘・ジェシカがバサーニオらの友人・ロレンゾーと駆け落ち。それを知ったシャイロックは激昂する。更に、アントーニオの財産を積んだ船が海に沈んでしまう。シャイロックは「肉1ポンド」の契約をかざし、容赦なく冷酷にアントーニオを追い詰める……。

草彅剛(シャイロック役)コメント

今回、初めてシェイクスピアの作品に出演させていただきます。
『シャイロック』は今まで舞台で演じたことのないような役なので、
すごく緊張しています。
でも、演出の森新太郎さんをはじめ、共演者も初めての方が
多いので、気負わず、新鮮な気持ちで、この作品、この役に
挑みたいと思っています。
そして、僕自身も思いっきり、楽しみたいと思います!

森新太郎(演出)コメント

シェイクスピアがこの作品を発表した当時、ロンドンの観客にとってヴェニスはまさに憧れの地でした。海洋貿易によって経済的繁栄の絶頂にあった、活気あふれる、美しき水の都。ロマンティックな恋愛喜劇が繰り広げられるのに、これほどふさわしい場所はありませんでした。しかし、物語は実にメランコリックな台詞から始まります。「まったく、どうしてこう気が滅入るのかな……。」この息苦しさの正体は何なのか、美しき水の都にはどんな“腐臭”が漂っているのか、演出家としてまずはそこを掘り下げていけたらと思っています。今の時代に重なる『ヴェニスの商人』になれば良いのですが。この一大事業に、力のある俳優陣が揃いました。特に草彅さんがシャイロックを演じられるのは、私にとっても事件でしかありません。シェイクスピア劇の新たな地平へ一歩踏み込めるのではないかと、心臓がバンバン高鳴っております。

『ヴェニスの商人』

脚本:ウィリアム・シェイクスピア
訳:松岡和子
演出:森新太郎
出演:草彅剛
スタッフ
美術:松井るみ
照明:佐藤啓
音響:けんのき敦
衣裳:有村淳
ヘアメイク:岡田智江
音楽:落合崇史
演出助手:守屋由貴
舞台監督:澁谷壽久

【東京公演】日本青年館ホール 2024年12月6日(金)~22日(日)
【京都公演】京都劇場 2024年12月26日(木)~29日(日)
【愛知公演】御園座 2025年1月6日(月)~10日(金)

チケット料金:S席 13,000円/A席 9,500円/車イス席 13,000円(税込/全席指定)
※一般発売は10月予定。
※チケット情報に関しての詳細は公式ホームページにて。

主催:TBS、CULEN
公式ホームページ: こちら
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