甲斐さやか監督最新作の日仏合作映画『徒花-ADABANA-』の予告編、ポスタービジュアルが解禁された。
本作は甲斐監督が20年以上をかけ構想し書き上げ、満を持して映画化されたオリジナル作品。タイトルの『徒花』とは、咲いても実を結ばずに散る花、「無駄な花」を意味する。国家により、ある“最新技術”を用いて【延命治療】が推進された、そう遠くない現代。一定の階級より上の人間たちが病に侵された時、全く同じ見た目の自分である“それ”が提供されたら?そして、病の身代わりになってくれたら?甲斐監督が現代に解き放つ命の問題作。主演は、プロットが出来上がる前から本作の出演を熱望していた井浦新。また、井浦新と同じく本作の世界に惚れ込んで参加を即決したのが、水原希子。さらに三浦透、斉藤由貴、永瀬正敏と実力派俳優陣が集結した。
今回、美と危うさを秘めたポスタービジュアルと予告編が解禁された。「僕はあなたの一部ですから」とつぶやく、それ。「それ」とは、病にむしばまれた人間に、提供される、もう一つの身体である。ウイルスの蔓延で人口が激減し、延命措置として上層階級の人間だけに「それ」の保有が許された。死が身近に迫る新次(井浦新)は、臨床心理士まほろ(水原希子)に自分の「それ」に会わせてほしいと懇願する。新次の「それ」は、自分と同じ姿をしながらも、異なる内面を持ち、純粋で知的であった。「それ」と対面した新次は、次第に「それ」を殺してまで、自分は生きながらえるべきなのか、心が乱されていき…。タイトルの『徒花(あだばな)』とは、「無駄な花」を意味するが、そこにこめられた美学と生命の価値とは。甲斐監督は、ここではないどこかの物語を描くことで、今ここにある「怖さ」を突きつける。また、ポスタービジュアルは、第一弾キャラクタービジュアルと同様に、永瀬正敏が撮り下ろした写真でデザイン。
予告編
『徒花-ADABANA-』は2024年10月18日(金)よりテアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国で順次公開
脚本・監督:甲斐さやか
出演:井浦新、水原希子
三浦透子、甲田益也子、板谷由夏、原日出子/斉藤由貴、永瀬正敏
配給:NAKACHIKA PICTURES
©2024「徒花-ADABANA-」製作委員会 / DISSIDENZ