主演:菅田将暉×監督・脚本:黒沢清『Cloud クラウド』が第29回釜山国際映画祭ガラ・プレゼンテーション部門に正式出品されることが決定し、併せてアジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞に黒沢清監督が選出された。

本作は、『スパイの妻』(2020)で、第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した黒沢監督の最新作で、憎悪の連鎖から生まれる“集団狂気”を描いたサスペンス・スリラー。「何かに狙われている――?」転売で稼ぐ吉井の仕事が軌道に乗り出した矢先、周囲で不審な出来事が重なり、これまでの「日常」が壊されていく……。主演の菅田将暉は、「ラーテル」というハンドルネームを使い、転売で稼ぐ主人公・吉井良介を演じている。

今回、本作が10月2日から10月11日に韓国・釜山で開催される第29回釜山国際映画祭のガラ・プレゼンテーション部門に正式出品されることが決定した。併せて同映画祭から一年を通してアジア映画産業と文化の発展に最も重要な貢献を果たしたフィルムメーカーに与えられるアジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞が黒沢清監督に授与されることが発表された。

8月30日[現地時間]に行われた第81回ヴェネチア国際映画祭で観客を熱狂の渦に巻き込んだワールドプレミアにつづき、第49回トロント国際映画祭への出品、そして第97回アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品にも決定するなど、ますます勢いを増す『Cloud クラウド』。今回上映が決定したのは、1996年に創設、韓国で開催されるアジア最大級の釜山国際映画祭のガラ・プレゼンテーション部門。本部門は同祭のメインプログラムでありその年の話題作や世界で影響力のある監督の新作を上映、近年は是枝裕和監督『怪物』や、新海誠監督『君の名は』なども招待されている。

また、黒沢清監督に授与されたアジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞は、過去には鈴木清順監督、若松孝二監督、是枝裕和監督や音楽家の坂本龍一が受賞している。本作は、ヴェネチア国際映画祭、トロント国際映画祭のほかに、LAで開催されるFantastic Fest、スペイン・シッチェス国際映画祭ORBITA部門(10月3日~13日)、台湾・高雄国際映画祭(10月12日~27日)での上映も決定している。

『Cloud クラウド』は2024年9月27日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
監督・脚本:黒沢清
出演:菅田将暉、古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝
赤堀雅秋、吉岡睦雄、三河悠冴、山田真歩、矢柴俊博、森下能幸、千葉哲也、松重豊
配給:東京テアトル、日活
©2024 「Cloud」 製作委員会