『あの人が消えた』の完成披露上映会が9月4日(水)にTOHOシネマズ日比谷で行われ、高橋文哉、北香那、坂井真紀、袴田吉彦、染谷将太、田中圭、水野格監督が登壇した。

2023年に放送されたドラマ『ブラッシュアップライフ』で注目のクリエイター水野格が、完全オリジナル脚本で挑んだ“先読み不可能”ミステリー・エンタテインメントである本作。舞台は、「次々と人が消える」と噂されるいわくつきのマンション。配達員の青年・丸子は毎日のようにマンションに出入りするなかで、怪しげな住人の“秘密”を偶然知ってしまう。その日を境に、彼は思いも寄らない大事件へと巻き込まれていく―。主人公・丸子を演じるのは高橋文哉。丸子の職場の先輩・荒川を演じるのは田中圭。2人が挑む謎めいたマンションの住人には、北香那、染谷将太、坂井真紀、袴田吉彦。そして警視庁の捜査官を菊地凛子が演じるなど、多彩な俳優陣たちが集結した。

構想から4年をかけて完成させたという本作。水野監督は「時間がかかったからこそ最高のメンバーで作れた」と感慨深げな様子を見せた。そんな本作について「台本を読んだその日から映像に落とし込むのがどれだけ緻密な計算が必要なのかというのも、突き詰めながら作っている姿を見ていたので」と話し、「見終わった後に気持ちよかった」という高橋は「ハマっていくのと、何回もひっくり返されながら。すごく楽しく見れた」と本作の印象を語った。

また、豪華キャストが出演する作品で主演を務めることに、撮影前には「ドキドキしていました」と話す高橋。田中との共演については「安心感がありました」というと「そうでしょう」と返す田中。高橋は「3年半ぶりくらいに共演させていただいて。圭さんの主演作で共演させていただいて、僕の主演作でも一緒にできるとは思っていなかったので」と明かした。その田中は高橋が主演を務めることで本作への出演を決めたというが、「(前回)共演したときもかわいらしくて、一生懸命ひたむきに向き合あっていてかわいいと思った」と振り返り、「僕が一番決めた理由は、あるパーソナルトレーナーがいるジムに文哉がいたんです」と明かし、「『圭さんみたいな体になりたくて通っているんです』と言って、それでもズキュン。それがかわいくて、それから贔屓にしていました」と笑いを誘った。

また、「台本をコメディだと思って読んでた」という田中は「文哉くんは撮影していて、(後から)そこに入っていたんですけど、思っていた以上にちゃんとピリピリしてた」と笑いを誘いつつ、「タイトなスケジュールの中、水野さんの鬼才感あふれる演出が好きで。僕は見ていて楽しかった」と現場の様子を語った。

【写真・文/編集部】

『あの人が消えた』は2024年9月20日(金)より全国で公開
監督・脚本:水野格
出演:高橋文哉、北香那、坂井真紀、袴田吉彦、菊地凛子、染谷将太/田中圭
配給:TOHO NEXT
©2024「あの人が消えた」製作委員会