『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』が第81回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門において9月4日[日本時間]に公式上映が行われ、ワールドプレミアを迎えた。

「ショータイムだ」――その完璧で衝撃的なストーリーと圧倒的な満足度で、日本を含む世界66か国初登場No.1となり、世界興行収入10億ドル(約1,500億円)を超え、今なおR指定映画史上歴代最高となった記録は破られていない(Box Office Mojo調べ)。コメディアンを夢見る、孤独だが純粋で心優しい男。笑いのある人生は素晴らしいと信じ、都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながらドン底から抜け出そうともがく彼が、理不尽だらけの世の中で、悪のカリスマ《ジョーカー》へと変貌を遂げるまでが描かれた前作から2年後が舞台となる本作では、社会への反逆者・民衆の代弁者として祭り上げられたジョーカーの暴走がさらに加速していく─。ジョーカーはレディー・ガガ演じるリーと呼ばれる謎の女と出会い、ジョーカーの狂気がリーへ、そして群衆へと拡散。世界を巻き込むジョーカーの新たなショー=事件の幕が開ける。

今回、三大映画祭のひとつである第81回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門にて公式上映が行われ、本作が世界初披露された。前作『ジョーカー』は、第76回ヴェネチア国際映画祭で最高賞となる金獅子賞を受賞し、第92回アカデミー賞®では作品賞・監督賞・脚色賞を含む最多11部門にノミネートされ、ジョーカーを演じたホアキン・フェニックスが主演男優賞の栄冠を手に入れた。

レッドカーペットセレモニーには、主演のホアキン・フェニック、レディー・ガガ、トッド・フィリップス監督らが登場し、同日開催となった記者会見にも登壇。全世界が待望する『ジョーカー2』の初お披露目ということで、大勢のマスコミとファンたちが溢れかえり、会場は熱狂に包まれた。主演のホアキン・フェニックスが登場すると会場に集まったファンやマスコミからは大きな歓声が起こり、カメラのフラッシュが一斉に焚かれ、盛り上がりは最高潮に。ホアキンは世界中が公開を待ち望む本作について「なぜ多くの人が前作に共感したのかは正直わからないです。それぞれの観客が、それぞれ違った要素に惹かれたんだと思います。いつもみなさんが語る内容に驚かされます。今回の作品は“安心を感じる愛への追求と切望”だと思います」と語った。

さらに本作の重要な要素の一つとなる“音楽”について「物語に合わせて選び抜かれた曲だからこそ、その解釈を理解することが鍵でした。歌唱シーンの撮影はすべてライブで録音されたものです。テイクごとに声が異なって、とてもエキサイティングな体験でした」と撮影の裏側を告白。そして本作で物語のカギを握る謎の女性リーを演じるレディー・ガガは「ホアキンと仕事ができたのは本当に光栄だったし、とても楽しい体験でした。彼には解き放たれて自由なところがあって、これまでのわたしの映画経験とは全く異なるものになりました。毎日、いかに正直で、真実にみちた瞬間を表現するかということに集中しました」と撮影当時を振り返りつつ、「トッド監督が伝えるストーリーはとても興味深いもので、“これは絶対に思いつかない”というものに仕上がっています。みなさんには、私たちが決めるのではなく、映画を観て自分自身でこの作品のテーマをみ見つけ出してほしいです」と語った。

続編作品として史上初となる、最高賞〈金獅子賞〉の連続受賞の期待を背負うトッド・フィリップス監督は本作について「私たちとしては大きなプレッシャーを感じていました。実際に続編を作ることになったとき、私たちは大胆でなければいけなかったし、続編だとしても前作と比べて予想外の作品にするには、どうするべきかと考えていきました。前作のジョーカーは、目には見えなくても彼の心の中には音楽と愛が溢れていた。本作では客観的な視点よりも、ジョーカー自身の目を通して多くの情報が表現されている。そしてリアリズムという点では共通しますが、より想像的で象徴的なシーンが多くあるのが、本作の特徴だと思います。そして…この作品は、1作目に対する“答え”ではないとも加えておきます」とコメント。公式上映後にはかつてない衝撃を目撃した観客からキャスト・監督に向けて12分間にわたるスタンディングオベーションと称賛の歓声が贈られた。

また、ヴェネチア国際映画祭出品を記念して、新映像が公開された。ヴェネチア国際映画祭を席巻したジョーカーの笑い―全世界に解き放たれた、その笑いはもう誰にも止められない。

新映像

【提供写真、オフィシャルレポート】

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は2024年10月11日(金)より公開
監督:トッド・フィリップス
出演:ホアキン・フェニックス、レディー・ガガ、ブレンダン・グリーソン、キャサリン・キーナー、ザジー・ビーツ
配給:ワーナー・ブラザース映画
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