丸山隆平主演のヒューマンサスペンス映画『金子差入店』が第29回釜山国際映画祭NEW CURRENTS部門に出品されることが決定し、併せて場面写真が解禁された。
「差入屋」という仕事がある―。刑務所や拘置所に収容された人への差入には、厳しい審査や検閲がある。差入と聞いて、私たちが頭に思い浮かべる物のほとんどは許可されないだろう。そこで登場するのがルールを熟知した差入屋だ。また、様々な事情から面会に行くことができない人たちに代わって、面会室へ出向くこともある。そんな差入店を営む家族の絆を描く映画が誕生した。差入店の店主を務める主人公・金子には、『泥棒役者』以来8年ぶりの主役を演じる丸山隆平。金子の妻の美和子には真木よう子。2人の息子の和真には三浦綺羅。3人と一緒に暮らす金子の叔父の星田には寺尾聰。監督は、本作で長編初監督を務め、新たな才能でオリジナル脚本も自ら手掛けている古川豪。
今回、本作が韓国・釜山で10月2日(水)~11日(金)に開催される第29回釜山国際映画祭のコンペティション
部門であるNEW CURRENTS(ニューカレンツ)部門への出品が決定した。釜山国際映画祭は、世界中から300本ほどの作品が出品されるアジアを代表する最大規模の映画祭で、今回出品が決定したNEW CURRENTS(ニューカレンツ)部門は、釜山国際映画祭のメインコンペティション部門の一つで、アジア新鋭監督の初長編監督作または長編監督第2作が対象となり、今年は10本の映画が選出。昨年には『福田村事件』(2023/森達也監督)が出品され、ニューカレンツ賞(最優秀作品賞)を受賞しており、日本映画の2年連続の受賞も期待される。
丸山隆平 コメント
この映画の登場人物たちは、家族の中の小さいけれど大事な出来事から、社会で起きた大きな事件まで、同時進行で向き合っています。それは今この瞬間も、世界中の人々が直面していることではないでしょうか。言葉や習慣の違う国で、どんな風に受け止められるのか、とても楽しみにしています。国境を越えて、一人でも多くの方々に、この作品が届くことを願っています。
古川豪(監督・脚本)コメント
率直に嬉しいです。どこか夢なのでは?と思うほどに、作品成立までの道のりがギフトをいただきっぱなしだったので、まだこんなに素晴らしいことが起こるのかと、どこか実感が湧かない側面も正直あります。長編作品を世に送り出すことが初ですので色々と不安だらけでしたが、ある一定数評価されたからこその結果だと思えば、喜びもひとしおです。改めて素晴らしい俳優陣と優秀なスタッフ陣に感謝です。引き続き、『金子差入店』をよろしくお願いいたします。
『金子差入店』は2025年に全国で公開
監督・脚本:古川豪
出演:丸山隆平
真木よう子/三浦綺羅
寺尾聰
配給:ショウゲート
©2025 映画「金子差入店」製作委員会