『ふれる。』の完成披露試写会が9月16日(月・祝)にTOHOシネマズ新宿で行われ、永瀬廉、坂東龍汰、前田拳太郎、長井龍雪監督、脚本を務めた岡田麿里、キャラクターデザインを務めた田中将賀が登壇した。

“心揺さぶる”青春三部作を手がけた監督:長井龍雪×脚本:岡田麿里×キャラクターデザイン:田中将賀の3人が贈るオリジナル長編アニメーション映画最新作『ふれる。』。同じ島で育った幼馴染、秋と諒と優太。20歳になった3人は東京・高田馬場で共同生活を始める。生活はバラバラだが、いつも心は繋がっていた。それは島から連れてきた不思議な生き物「ふれる」がテレパシーにも似た謎の力で趣味も性格も違う彼らを結び付けていたから。お互いに触れ合えば口にしなくてもそれぞれの言葉が流れ込んでくる、そんな“ふれる”で結びついた3人の友情は、このままいつまでも続くはずだった…。“ふれる”の隠されたもう一つの力を知るまでは―。キャストには、物語の主人公、言葉でのコミュニケーションが苦手な少年・小野田秋役に永瀬廉。秋が不思議な力を持つ生き物「ふれる」と出会うことで、心がつながった幼なじみ・祖父江諒役に坂東龍汰。同じく幼馴染・井ノ原優太役に前田拳太郎。

今回、一般の観客に初披露となった本作だが長井監督は「ちょっと前に出来上がったばかりで、実感があまりないんですけど、この日を迎えられてうれしい気持ちでいっぱいです」と語った。

オーディションで選ばれたキャストについて「本当にびっくりした。キャラクターにピッタリというだけではなくて、このキャラとこの声が合うと、こんなに人としてそこにたつんだなと感じました。本当に生きているキャラクターにしていただいてありがとうございます」とキャスト陣に感謝した。

田中は「オンラインでアフレコを聞きながら仕事をしていたんですけど、声が入るとキャラクターの芯ができるので変わっちゃうところとか、このままでいいところが分かって、テンション上がるし、“このキャラクターたちってこうだったんだ”と分かる瞬間だったりするので、ゾクゾクしながら聞いていました」と明かした。

一方で「オーディションを受けたことがあまりなくて、受けてみたいと思っていた」という永瀬は「受けるだけでも光栄なことだったので。できることは全部しましたけど、受けるだけで落ちてもいいやと。できることしましたし、やりきって」と振り返りつつ、「『秋、決まったよ』とマネージャーさんからいただいたときめちゃめちゃうれしかった」といい、「その時、表参道を歩いていたんですけど、電話受けて『まじっ!?』みたいな。すごいウロウロしちゃって、歩行者の方に注目を浴びちゃっていたかもしれないです。我を失っちゃうくらいうれしかった」と明かした。その声を絶賛されると「恐縮です。面と向かって言われると照れる。今日言われた言葉を胸にしまって、これから『ふれる。』という作品がもっと広がるようにがんばりたい」と感慨深げな様子を見せた。

また、坂東は「オーディションを受けるときに、帰省の日と被っていてチケットをキャンセルして受けさせていただいたんです。なので落ちるわけにはいかなかったんです。絶対に決めてやるという気持ちで行きました」という坂東は「実家で朝起きて、マネージャーさんから電話で聞いたんですけど、叫びましたね。『しゃあーー!』って」と明かし、永瀬は「それくらいうれしいよね。まじ!?ってなるよね」と共感していた。

ここで「長井さんと岡田さんと田中さんに伝えたいことがある」という前田は「めちゃめちゃファンです(笑)」と明かし、「そうなんだ!」と驚きの声が上がる中で「まさかこのお三方とお仕事をできる可能性があるのかと、落ちるわけにはいかないと思って、野心むき出しでオーディションに行ったんです。今年の目標が声優をやることだったのでそれが叶って。これからも声優というお仕事に携われたらいいなと思っているので。『ふれる。』という作品で、いろいろと学ばせていただいたので、これからも挑戦していきたい」と意気込んだ。

【写真・文/編集部】

『ふれる。』は2024年10月4日(金)より全国で公開
監督:長井龍雪
声の出演:永瀬廉、坂東龍汰、前田拳太郎
 白石晴香、石見舞菜香
 皆川猿時、津田健次郎
配給:東宝、アニプレックス
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