『不都合な記憶』壮大な宇宙空間で紡がれる夫婦の歪な日常―撮影の裏側を映し出すインタビュー映像解禁

理想を追求する夫は妻をアンドロイドにし、何度もリセットしてやり直しを図る―Amazon Original映画『不都合な記憶』のインタビュー映像が解禁された。

本作は、数々の映画やドラマ、舞台などで活躍する俳優・伊藤英明が主演を務め、俳優やモデルとして幅広く活躍中の新木優子をヒロインに迎え、日本アカデミー賞最多8冠を獲得した『ある男』の石川慶が監督と脚本を務めるサイコパスサスペンス・ロマンス映画。舞台は西暦2200年。科学技術が発展し人類の宇宙移住が進んだ近未来。宇宙に浮かぶ高級レジデンスに暮らすナオキとマユミは、一見誰もが憧れる完璧な夫婦。しかし歪んだ愛情を持つ夫のナオキは、自分を愛してくれていた頃の妻を求め、何度も妻をアンドロイドにして作り変えていたー。「また俺のことを好きになってくれるって、信じてたから…」と優しく妻を抱きしめるナオキ。しかし何度も妻を作り変えるうちにナオキは「あれはマユミなんかじゃない」と言い放ち、妻への愛がだんだんと狂気に変わっていく。妻を愛するあまり完璧な妻を求めるナオキの行動はエスカレートし、マユミも夫への復讐を企てる。果たして2人には一体どんな未来が待ち受けているのか？科学技術が進歩した近い未来の“愛の形”を描くサイコパスサスペンス・ロマンス作品が完成した。

日本アカデミー賞最多8冠を獲得した『ある男』の石川慶が監督と脚本を務め、『愚行録』、『蜜蜂と遠雷』、『Arc アーク』に続き、今回4作目のタッグとなるポーランド出身のピオトル・ニエミイスキが撮影監督を務める本作。石川とニエミイスキは、タッグ2作目となる『蜜蜂と遠雷』で第43回日本アカデミー賞優秀作品賞や優秀撮影賞をはじめ7つの賞を受賞するなど、ポーランド仕込みの独特の色彩やカメラワークが生み出す映像美で日本の映画界に新たな風を吹かせる新進気鋭の2人だ。

今回解禁されたメイキング映像には壮大な宇宙空間で紡がれる夫婦の歪な日常を描くための並々ならぬこだわりと、タイで行われた国際色豊かな撮影の裏側が映し出されている。石川は本作について「お話をいただいた時に、まずこの規模感で日本映画をやるんだというのが一番びっくりしました」と語り、数々の話題作を生み出してきた石川にとっても初めての経験だらけの撮影になったことを明かしている。

人間関係が削ぎ落された宇宙を舞台にすることで、シンプルな“夫婦関係”を描くことに重点を置いた石川は、伊藤英明演じるナオキと、新木優子演じるマユミが送る近未来の夫婦生活にリアリティを持たせるために「宇宙から地球に戻らない人たちの生活を考えた時に、10年、100年生きていける空間ってなんなんだろうというのを意識しながら世界観を作りました」と語り、2人が住む高級レジデンスなどの細部までにもこだわって世界観を構築したことを明かす。

さらにリアリティ抜群の宇宙空間についてはカナダのVFXチームが宇宙からの地球の見え方や、太陽の位置などにもこだわった妥協のない表現方法で作りこまれた映像であることが明かされている。また、伊藤と新木がタイで敢行された撮影に臨む様子や、監督と演出方法について語り合う姿も映し出されており、日本映画の枠を超えたスケールの大きさと美しい映像美にも期待が高まる。ニエミイスキやカナダのVFXチーム、タイの撮影スタッフなど、国際色豊かなクリエイター陣と共に送りだす本作について石川は「カナダのチームが持ち込んでくれたエンタメ要素、タイのエキゾチックな要素もありつつ、日本人の話として感情移入できる話だと思うので、先入観なく観てもらえると嬉しいです」と世界の視聴者に届けることへの喜びと期待を表した。