主演:菅田将暉×監督・脚本:黒沢清『Cloud クラウド』の[Alexandros]が書き下ろした楽曲「Boy Fearless」の映画版スペシャルMVが解禁された。
本作は、『スパイの妻』(2020)で、第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した黒沢監督の最新作で、憎悪の連鎖から生まれる“集団狂気”を描いたサスペンス・スリラー。「何かに狙われている――?」転売で稼ぐ吉井の仕事が軌道に乗り出した矢先、周囲で不審な出来事が重なり、これまでの「日常」が壊されていく……。主演の菅田将暉は、「ラーテル」というハンドルネームを使い、転売で稼ぐ主人公・吉井良介を演じている。
今回解禁されたMV映像では、主人公・吉井(菅田将暉)の「転売屋」としての日常の姿と、知らない間に“狩りゲーム”の《標的》となり、どんどん日常が壊されていく姿が、交差するように映し出される。吉井を狙う“匿名の集団”の姿も一部明らかに!彼らが手にしているのは「銃」。窮地に追いやられる吉井はやがて壮絶な銃撃戦へ巻き込まれていく……。誰が誰を狙っているのか!?どこから狙われているのか!?一瞬も息を付けないスリルにあふれる映像が、映画の世界を拡張させる楽曲とともに展開していく。MVのラストには、吉井の心情を表現した楽曲のワンフレーズ「I won't hesitate to shoot(俺は容赦なく撃つ)CLICK(クリック)」とリンクさせ、吉井が銃を構えた菅田で完結する。これまで怯え逃げ惑っていた姿から一変、銃口を向けた吉井の鋭い表情に注目だ。
前半はひたひたと冷徹なサスペンススリラー、そして後半はソリッドなガンアクションと、劇中でテイストが変態する構成で観客を呑み込んでゆく『Cloud クラウド』。その映像世界の一部が体験できるMVに仕上がっている。今回の解禁に際して、90年代に黒沢清監督の『CURE』と出会って以来の黒沢作品の大ファンという[Alexandros]の川上洋平は、今回のオファーについて「光栄でした。黒沢清監督は『CURE』からのファンです。今までの作品ももちろんですが、本作も大好きでした。この映画の曲を作るのかと思うと興奮してすぐに地下室に篭り作り始めました。」と喜び、楽曲「Boy Fearless」については「この映画の不気味さをどう表現しようか、と考えた時にまず思ったのが「捲し立て」でした。主人公が転げ落ちていく様をヒップホップというよりはグライムと呼ばれる英国特有のラップの風味を取り入れてみました。さらに不協な音を所々まぶしております。ライブでもアガるようなトラックになりました。ぜひぶち上がってください。」とコメント。
そして本作について「最高に不気味なアクションムービー。ジワリジワリと危険に晒されていく主人公にいつのまにか自分を重ねてしまいました。そしてこの映画は怖さに加えてとにかくカッコいい。そこが黒沢清監督としては新鮮でしたね。そして役者さんたちがとにかく良い味出してましたね。菅田将暉さんを始め、役者さんたちの新たな一面が観れるはずです。」と絶賛。
主演の菅田将暉は、今回のインスパイアソングについて「軽快な低音から始まるスリルと色気のある声が脳みそに直接語りかけてきて頭から離れません。ノレたり怖くなってきたりまた踊れたり、、。映画「Cloud」とのセッションが楽しみです。」とコメントを寄せた。7月に解禁された予告編で楽曲の一部が披露された際は、黒沢清監督は「凄いスピードで物事が次々と進行する快感と不安とを同時に感じました。もっと先が知りたい、でも知るのが恐い… それはまさに私がこの映画で観客に味わって欲しかった感情そのものです。見事という他ありません」と大絶賛のコメントを寄せている。
『Cloud クラウド』映画版スペシャルMV
『Cloud クラウド』は2024年9月27日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
監督・脚本:黒沢清
出演:菅田将暉、古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝
赤堀雅秋、吉岡睦雄、三河悠冴、山田真歩、矢柴俊博、森下能幸、千葉哲也、松重豊
配給:東京テアトル、日活
©2024 「Cloud」 製作委員会