多くの人命を奪う疫病と闘った“笠原良策とその妻”―愛と感動の実話『雪の花 ―ともに在りて―』が第37回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門に正式出品されることが決定し、世界最速プレミア上映が決定した。

黒澤明監督に師事し、監督デビュー作『雨あがる』(2000)以来、一貫して人間の美しい在り方を描いてきた小泉堯史監督が、吉村昭の原作「雪の花」(新潮文庫刊)を映画化。江戸時代末期。死に至る病・疱瘡(天然痘)が大流行して多くの人命が奪われていく中、福井藩の町医者・笠原良策は、どうにかして人々を救う方法を見つけようとする。妻・千穂に支えられながら、京都の蘭方医・日野鼎哉に教えを請いに出向いた良策は、異国では疫病の予防法として「種痘」が伝わっていることを知る。予防法成功の鍵となる「種痘の苗」を長崎から入手すべく、様々な困難にぶつかりながらも絶対に諦めない良策の志は、やがて藩を、そして国をも巻き込んでいく。知られざる無名の町医者は、どのようにして日本を救ったのか?笠原良策役には松坂桃李、良策の妻・千穂役に芳根京子、そして良策を導く蘭方医・日野鼎哉役に役所広司。

今回、本作『雪の花 ―ともに在りて―』が10月28日(月)~11月6日(水)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座で開催される第37回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門に出品されることが決定した。東京国際映画祭は日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭で、日本及びアジアの映画産業、文化振興に大きな足跡を残し、今ではアジア最大級の国際映画祭と言われている。

本作が上映されるガラ・セレクション部門は世界の国際映画祭で話題になった作品や、国際的に知られている巨匠の最新作、本国で大ヒットした娯楽映画等を取り扱う部門で、昨年の第36回では北野武監督が戦国時代を舞台に描いた『首』や第80回ヴェネチア映画祭で最高の栄誉である金獅子賞を獲得したエマ・ストーン主演の『哀れなるものたち』など、国内だけでなく世界的にも話題となる作品が幅広いジャンルから数多く出品されていた。本作は今回の特別上映で、全国公開に先駆けて初お披露目となる。

『雪の花 ―ともに在りて―』は2025年1月24日(金)より公開
監督:小泉堯史
出演:松坂桃李、芳根京子
 三浦貴大、宇野祥平、沖原一生、坂東龍汰、三木理紗子、新井美羽
 串田和美、矢島健一、渡辺哲/益岡徹、山本學、吉岡秀隆/役所広司
配給:松竹
©2025映画「雪の花」製作委員会