染井為人による小説を実写映画化した『正体』の予告映像、ポスタービジュアルが解禁された。

の藤井道人監督が手掛ける、極上のサスペンスエンタテイメントが誕生する。日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され死刑判決を受けたが脱走し潜伏を続ける主人公の鏑木(横浜流星)。沙耶香(吉岡里帆)は、東京でフリーライターをしている鏑木が家がないところを助け、一緒に暮らし指名手配犯だと気づくが彼の無実を信じる。和也(森本慎太郎)は、大阪の日雇い労働者として共に工事現場で働く鏑木と親しい友人となるが、犯人ではないかと疑う。舞(山田杏奈)は、長野の介護施設で働く鏑木と出会い恋心を抱く。刑事の又貫(山田孝之)は、潜伏しながら各地に出没し日本を縦断していく鏑木を追う。4人が出会った鏑木は、それぞれまったく違う姿をしていた―。4人の視点から描かれる、鏑木の本当の“正体”とは?彼は、凶悪犯なのか、それとも無実の青年なのか―。

今回解禁された予告映像では、殺人事件の容疑者として逮捕され死刑判決を受けるも<ある目的>の為に脱走し、姿や顔を変えながら潜伏している主人公の鏑木が東京、大阪、長野の各地で出会った人々と交流を深めていく様子が描かれている。吉岡演じる沙耶香とはフリーライターとして出会い、鏑木が家がないところを助けたことを機に仲を深めやがて彼の無実を信じるようになっていく。森本演じる和也とは、大阪で日雇い労働者として共に働き、仕事仲間としての友情を深めていくが、和也は次第に鏑木の正体を疑い始める…。

そして山田杏奈演じる舞とは、長野の介護施設で共に働き、舞は鏑木への好意をつのらせていく。しかし山田孝之演じる刑事・又貫の捜査網が鏑木に迫り、遂に鏑木を追い詰めた又貫は銃を向けながら「なぜ逃げた…?」と問う。その時の鏑木の表情が意味するものとは?併せて解禁されたポスタービジュアルでは、逃亡し潜伏し続ける鏑木の“5つの顔“が並ぶ。振り返る彼が見つめる先にある【本当の目的】とは?そして彼の「正体」とは―。

また、本作の主題歌が、若者を中心に今や絶大な人気を誇るバンド・ヨルシカの書き下ろし新曲「太陽」に決定した。コンポーザーのn-bunaとボーカルのsuisからなるヨルシカは物語性に富んだ楽曲が特徴的だが、「太陽」も逃亡を続ける鏑木に優しく寄り添うような歌詞となっており、観終わった者の心に作品の持つメッセージを静かに問いかけてくる。

主題歌や予告編について、キャスト4人へのインタビューでは横浜流星は「自分も藤井監督も好きなヨルシカさんに引き受けてもらって、この作品のとてもぴったりな、寄り添ってくれる歌を作ってくださって、歌ってくださって本当に感謝しています」、吉岡里帆は「横浜さんが本当に血のにじむような努力をされていたのを思い出しました。ラストカットのあの表情が忘れられず、鮮明に残っています」、森本慎太郎は「惹きつけられるいい予告でした。(山田)孝之さんの表情が忘れられないですね」、山田杏奈が「鳥肌が立つくらいいい予告でした。ヨルシカさんの優しい歌声と、流星さんのひたすらに走っている絵にグッとくるものがありました」と期待感を煽るコメントを寄せている。

本予告映像
ヨルシカ コメント

――本作の主題歌を務めることになったことについての感想
他人の作品に関わることの重みをいつも感じています。映画の最後に流れる主題歌は、始まりの一音だけで作品の持つ余韻を消し飛ばしかねないという恐怖があります。この映画の脚本を読んだ時、特にその怖さを感じました。監督との打ち合わせで印象的だったのは「讃美歌」というワードです。受け取ったメッセージを壊さないよう丁寧に作りました。
――主題歌「太陽」にこめた想い
太陽をモチーフに、陽の光を蝶の羽根に見立てて詩を書きました。今ヨルシカで作りたいものと、映画の共通項を探すところから制作が始まっています。正体という映画の持つ余韻と調和する仕上がりになっていれば幸いです。

『正体』は2024年11月29日(金)より全国で公開
監督:藤井道人
出演:横浜流星
 吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈
 前田公輝、田島亮、遠藤雄弥、宮﨑優、森田甘路
 西田尚美、山中崇、宇野祥平、駿河太郎/木野花、田中哲司、原日出子、松重豊
 山田孝之
配給:松竹
©2024 映画「正体」製作委員会