Amazon Original映画『不都合な記憶』の配信記念イベントが9月26日(木)に109シネマズプレミアム新宿で行われ、伊藤英明(ナオキ役)、新木優子(マユミ役)が登壇した。

本作は、数々の映画やドラマ、舞台などで活躍する俳優・伊藤英明が主演を務め、俳優やモデルとして幅広く活躍中の新木優子をヒロインに迎え、日本アカデミー賞最多8冠を獲得した『ある男』の石川慶が監督と脚本を務めるサイコパスサスペンス・ロマンス映画。舞台は西暦2200年。科学技術が発展し人類の宇宙移住が進んだ近未来。宇宙に浮かぶ高級レジデンスに暮らすナオキとマユミは、一見誰もが憧れる完璧な夫婦。しかし歪んだ愛情を持つ夫のナオキは、自分を愛してくれていた頃の妻を求め、何度も妻をアンドロイドにして作り変えていたー。「また俺のことを好きになってくれるって、信じてたから…」と優しく妻を抱きしめるナオキ。しかし何度も妻を作り変えるうちにナオキは「あれはマユミなんかじゃない」と言い放ち、妻への愛がだんだんと狂気に変わっていく。妻を愛するあまり完璧な妻を求めるナオキの行動はエスカレートし、マユミも夫への復讐を企てる。果たして2人には一体どんな未来が待ち受けているのか?科学技術が進歩した近い未来 の“愛の形”を描くサイコパスサスペンス・ロマンス作品が完成した。

近未来を舞台にした本作だが、その世界観について「監督の描く世界観は非常に壮大で、それでいて繊細で、こだわりが強く」と話す伊藤。そのため役作りにも時間をかけたようで、本読みを重ねて「ディスカッションすることで役を深く掘り下げられた」と振り返った。

新木も「監督の描いている宇宙で壮大だなと。(撮影場所の)タイにいってセットを見た時に、“こんな世界を想像しているんだ”と本当にびっくり」と振り返り、そのセットは「見たことのないような大きさのスタジオの中にすごく大きなセットで組み立てられた近未来的な家。計算されつくした監督の中にある宇宙を描いているんだなと、細部まで作り込まれた世界に圧倒されました」と驚きを隠せない様子を見せた。

本作が初共演という2人だが、タイでの長期にわたる撮影の中で「お米が食べたいなというタイミングで、新木さんがおにぎりをふるまってくれて」と明かす伊藤は「具も考え抜かれた具で。懐かしさというか、それでエネルギーをもらえて活力をもらえて撮影に臨めた」と感謝を伝えた。これに新木は「自分も食べたいし、ぜひみなさんにも食べてもらおうと思って。タイの方にもおいしいと言ってもらえたのがうれしかった」と笑顔を見せた。

タイでの撮影に加えて、カナダのVFXチームも参加するなど国際色豊かな本作だが、撮影では「タイの文化や生活を知ることは役にとって大切なことだった」と話す伊藤は「忘れられない風景を知るために、撮影のない時はスタッフが気を利かせてくれて、ピンクの象を見に行ったり、お寺に連れて行っていただけた。日本と似ている部分があって、ホスピタリティにあふれて、みなさん優しくて、撮影をしやすい環境づくりに尽力していただけた」と撮影の日々を語った。

一方で「海外の長期滞在が初めてだったので、まず生きていけるのだろうかと」と話す新木は「ホテルにキッチンがあって、近くに日本食が売っているスーパーがあったので、休みの日はマネージャーさんとキッチンでご飯を作って一緒に食べて。今までよりも自給自足感ある人間味のあふれる生活を異国の地でやり遂げられたのは自分の成長にもつながりました」と振り返った。

イベントでは、作品にちなんで“宇宙で暮らすなら絶対に持っていきたいもの”を2人がフリップで回答。「植物の種」と答えた伊藤は「宇宙で長く生活するならば、宇宙で生活しなければいけないなら地球がダメになったのかなと想像した」といい「生活に役立つものを育てていきたい」とコメント。

一方で「カメラ」と答えた新木は「私は英明さんとは全然違う設定で考えていて(笑)」という新木は「暮らしていける宇宙に行くんだろうなと思っていたので。自分の見たものを目だけでは収められない、自分が生きてきた証を」と語った。

最後に新木は「何かを考えるきっかけになる作品になったらうれしい」、伊藤は「近未来を舞台に普遍的な愛や人間関係を描いたドラマです。近未来や宇宙ということで、想像力を働かせながらご覧になってくれたらうれしいです」と本作ならではの魅力をアピールした。

【写真・文/編集部】

Amazon Original『不都合な記憶』は2024年9月27日(金)よりPrime Videoにて世界独占配信
監督:石川慶
出演:伊藤英明、新木優子、水間ロン、ジアッブ=ララナー、コーントラニン
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