人々の心に感動を残したある夫婦の本当にあった話を映画化―『35年目のラブレター』の追加キャストが発表された。

戦時中に生まれた西畑保は十分な教育を受けることができず、読み書きができないまま大人に。保は自分を支え続けてくれた最愛の妻・皎子への感謝を自身で書いた手紙で伝えようと、夜間中学に通い始める。一から文字を習い、妻へのラブレターを書くために奮闘する夫と長年支え続けてきた妻の心温まる感動の実話。

保が通うことになる夜間中学の教師・谷山恵役には、演劇ユニット「TEAM NACS」メンバーで、映画『ラーゲリより愛を込めて』(22)、ドラマ「大奥」(CX/24)、映画『朽ちないサクラ』(24)など、映画、ドラマ、舞台と多岐にわたって話題作に出演する実力派俳優・安田顕。保に手を差し伸べ、長年にわたりじっくりと読み書きを教え支える教師という役どころを演じた安田は「本当に素晴らしい作品。歳を重ねると挑戦することが少なくなっていくと思っていましたが、本作を通じて、いくつになっても自分次第で挑戦できると痛感しました」とコメントを寄せた。

西畑家の長女・浩実を演じるのは徳永えり。2006年、映画『放郷物語』で初主演を果たすと、連続テレビ小説「わろてんか」(NHK/17)、映画『正欲』(23)、映画『ディア・ファミリー』(24)などに出演し活躍を見せる徳永は、“あっという間”だったという撮影について「撮影の合間も本当の家族のようにお話をさせていただきました。家族らしい良い空気感が出ていると思います」と振り返った。本作では、保や皎子の悩みに寄り添い気に掛ける、落ち着いたしっかり者の長女を演じている。

そして、読み書きができずなかなか職につけなかった保を迎え入れる“寿司勝”の大将・逸美には、長年に渡り数多くの作品に出演し、多彩で個性的な演技を見せる名俳優・笹野高史。映画『男はつらいよ』シリーズをはじめ、映画『武士の一分』(07)では第30回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞、近年では『サンクチュアリ-聖域-』(Netflix/23)や映画『沈黙の艦隊』(23)、さらにはバラエティ番組にも出演するなどマルチな活躍を見せている。

皎子の姉・佐和子を演じるのは、江口のりこ。映画『事故物件恐い間取り』(21)で第44回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。笑福亭鶴瓶とも共演した映画『あまろっく』(24)や映画『愛に乱暴』(24)で主演を務め、2025年には連続テレビ小説『あんぱん』(NHK)も控えています。そんな江口は本作で、戦争で亡くした両親に代わり皎子を女手一つで育て上げた快活な姉を演じている。

絶妙なギャグを織り交ぜながら回覧板を届けに来る西畑家の永遠のお隣さん・光江役にはくわばたりえ。芸人・クワバタオハラとしてバラエティ番組を中心に活躍する傍ら、近年では連続テレビ小説「舞いあがれ!」(NHK/22)や、映画『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』(23)等ドラマや映画にも出演するなど、活動の場を広げている。

さらに、浩実の夫・一秀役にはドラマ「大奥」(CX/23)、映画『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』(23)、大河ドラマ「光る君へ」(NHK/24)、映画『身代わり忠臣蔵』(24)など、ジャンルを問わず話題作に引っ張りだこの個性派俳優・本多力、西畑家の次女・美紀役には、連続テレビ小説「まんぷく」(NHK/19)、映画『二人静か』(23)、映画『Chime』(24)などに出演するぎぃ子、美紀の夫・信介役は、映画、ドラマ、舞台など幅広く活躍し、映画『HOKUSAI』(21)、ドラマ「相棒」シリーズ(EX)、『次元大介』(Prime Video/24)などに出演する辻本祐樹が演じる。

『35年目のラブレター』は2025年3月7日(金)より全国で公開
監督・脚本:塚本連平
出演:笑福亭鶴瓶、原田知世
 重岡大毅、上白石萌音
 徳永えり、ぎぃ子、辻本祐樹、本多力
 江口のりこ、くわばたりえ、笹野高史、安田顕
配給:東映
©2025「35年目のラブレター」製作委員会