『静かなるドン2』の後編公開初日舞台挨拶が9月27日(金)に新宿バルト9で行われ、伊藤健太郎、筧美和子、本宮泰風、新谷ゆづみ、鳴瀬聖人監督が登壇した。

本作は、累計発行部数4,600万部を超えるヤクザ漫画の金字塔「静かなるドン」の実写映画。昨年、伊藤健太郎を主演に迎え、令和版『静かなるドン』として話題を呼んだ。今作では新進気鋭の鳴瀬聖人が監督を務め、前作の監督・山口健人が脚本を担当。主人公は、ヤクザが嫌いなヤクザ・近藤静也。演じるのは、昨年『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』に出演し日本アカデミー賞で優秀助演男優賞を受賞し、大河ドラマの出演も決定している伊藤健太郎。総合プロデュースを務めるのは、人気任侠作品「日本統一」の本宮泰風。

主演の伊藤は「前編に引き続き後編が無事公開されるという事で、みなさんにお届けすることが出来て非常に嬉しいです」と念願の封切りを喜び「キャストの皆さんとは久しぶりに会ってもそんなに時間が経っていないような感じがあり、それだけ現場の素晴らしさが表れているのではないでしょうか」と固い絆を口にしていた。

前作でNYに飛び立ったが、今作で日本に戻り静也のために奔走する秋野明美を演じた筧。伊藤との再会を振り返り「伊藤君が現場に入って来た瞬間に静也だった。前回から約1年経ってもここまで変わらずに静也なのって凄いなと。さすがだと思いました」とニッコリ。撮影現場の様子を筧が「女性陣よりも男性陣のキャッキャした声が聞こえていた」と紹介すると、伊藤も「確かに僕ら仲良し!そこら辺の女子高生よりもキャッキャしていたかも」と笑わせた。

新たなヒロイン・彩子を演じた新谷は「出演が決まった時は怖かったです。強面の方々が出ているし、女性も少ないと思って最初はドキドキしました」と当初の不安を口にすると、猪首硬四郎を演じた本宮は「新谷さんは何万人のオーディションを勝ち抜いて決まりましたからねえ」と謎のウソ。すぐに顔を赤らめて「この作品では女性陣と舞台挨拶するのが初めてなので…おじさんちょっと浮かれています。一度降壇しようかな」と緊張する新谷の緊張をほぐすためのジョーク。

一方、真っ白スーツという主人公・近藤静也コスプレで登壇した鳴瀬監督は「今日から後編が公開ということで、近藤静也の気持ちで迎えたかった。なので今日はこのような格好で登壇しました」と理由を説明。登壇者からは「こんな監督見たことない!」とのツッコミが上がっていた。

また伊藤は本作の見どころを聞かれると素手で戦った終盤のアクションといい「脚本を読んだ時にどう勝つんだ?と思った」と笑わせて「銃や刀が来る。撮影も時間がかかったけれど楽しかった」と手応え。すると本宮は「おいおい、僕なんかBBQの串みたいなので攻撃されたよ」と苦笑して「でも僕は撃たれても刺されても不死身。丈夫に産んでもらったのかなあ。お母さん、凄いよ」としみじみしていた。

さらに新鮮組メンバーから総長を演じた伊藤に質問が寄せられた。深水元基からの「本宮、三宅弘城、坪倉由幸、深水を家族や友達に当てはめるならば?」との問いには「本宮さんはお父さん、深水さんはお兄ちゃん、三宅さんは近所で毎朝挨拶するおじさん、坪倉さんは年末に会う陽気な遠い親戚」と返答した。

さらに「モテていますか?」という坪倉からのストレートな質問に伊藤は「はい、めちゃくちゃモテています!皆さんが引くくらい」と言いつつ「…というのは冗談!この質問と返答の流れは坪倉さんと僕が現場で良くやっていたノリです」と解説。しかし客席から「モテるはず!」などの言葉が聞こえると、伊藤はノリノリで「はい、モテます!」とジョークを飛ばして、本宮から「それくらいにしておけ…」と諫められていた。

また「総長が女性だったら新鮮組メンバーの誰を選ぶ?」との質問に伊藤は本宮演じる猪首硬四郎と即答。「頼もしくて面倒見のいいお父さんになってくれそう。…もう抱かれたい!」と愛の告白。すかさず本宮も「おう!抱いてやろうと思いますよ!」と相思相愛だった。

そんな本宮から伊藤に「1日仕事がなかったら何をしますか?」とのシンプルな質問が寄せられ、これに伊藤は「質問、フツー!」と爆笑しながら「朝6時に起きて掃除して朝ご飯を食べた後にジムに行く。昼に帰ってソファーに座り、お腹が空いたら昼ご飯を作って食べて友達に連絡。でも友達とは大体時間が合わないので結局は一人で夜ご飯を作って食べて…。うん、毎日楽しいです」と返答。思わず本宮は「寂しいな、おい」と呟いていた。本宮は、伊藤から休日の過ごし方を聞かれると「台本を考えてる」と冗談まじりで話し、映画『静かなるドン3』製作の期待を煽って、会場は拍手喝采となった。

最後に主演の伊藤は「今日が舞台挨拶最後ということで寂しいですが、僕らキャスト・スタッフで作り上げた作品をこうして皆さんに見ていただき、さらに育てていただけたら非常に嬉しいです。本日はどうもありがとうございました」と観客に深々と頭を下げていた。

【提供写真、オフィシャルレポート】

『静かなるドン2』後編は全国で公開中