日向坂46 四期生が全員出演する映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』の完成報告会が10月2日(水)に都内で行われ、日向坂46 四期生の正源司陽子、渡辺莉奈、藤嶌果歩、石塚瑶季、小西夏菜実、竹内希来里、平尾帆夏、清水理央、宮地すみれ、山下葉留花と熊切和嘉監督が登壇した。

アイドルデビューから2年の四期生にとって映画初出演となる本作。演技初挑戦の11人がメインキャストとして大抜擢され、東京を訪れた修学旅行生を等身大に演じる。今年5月に発売されたシングル楽曲「君はハニーデュー」で単独センターを務め、まもなく発売となる最新シングル「絶対的第六感」で藤嶌果歩とWセンターを務めるなど、次世代エースの呼び声が高い正源司陽子が主演として映画を引っ張っていく。監督を務めたのは熊切和嘉。これまでの作品群とはまったく異なる青春群像劇を作り上げ、新境地を切り拓いた。脚本を務めたのは福田晶平と土屋亮一。企画段階から11人に事前インタビューを行い、学生時代の思い出や、アイドルになる前のエピソード、東京への想いなどをヒアリング。それを基に、彼女たちのリアルな物語が盛り込まれた完全オリジナル脚本を作り上げた。

初めて映画出演が決まった時のことを「本当に驚きましたし、とてもうれしくて。みんなで『うれしいね!』という話もしました」と振り返る正源司は「四期生で年齢もバラバラなんですけど、この作品では同い年(の役)ということで、楽しくありのまま撮っていただけて幸せでした」とコメント。その撮影では「意外と違和感がなくて。普段から楽しく同い年のように接してもらえているので」と笑顔を見せた。

渡辺は「普段から四期生ライブだったり番組だったり、四期生で活動する時間も多かったので、強く深まった絆が発揮されたんじゃないか」と語った。そんな中でも初の映画出演ということで不安抱えっていたようで、中には「ドッキリかな」と思ったメンバーもいたという。

そんな日向坂46 四期生との撮影について、熊切監督は「会ってみると個性的で一人として同じタイプがいない。バラバラな感じが面白かった」と印象を語り、演技に初挑戦ということで「素直に話を聞いてくださいましたし、彼女たちの等身大の姿を取りたかったので。こんなに清々しい気持ちで映画を撮ったのは初めてです」と笑いを誘った。

仮台本を「役が決まっていない状態でいただいた」という藤嶌は「(自身が出演することに)不思議でしたし、うれしくて、ワクワクしながら読み進めていった」と振り返りつつ、配役が決まっていない状態での仮台本であったため、演じる役については「全く想像がつかなくて。実際に役をいただいたときに、私と近いと思った。楽観的なところは似ているなと思います」と語った。

また、台本を受け取ったことで「ドッキリじゃなくて、いよいよ本当になっていくんだな」と感じたという石塚は「(演技について)右も左もわからなくて、初めにやったのが(自身が演じた)説田詩央里ちゃんのMBTIを自分なりに考えて演じてみました」と役作りについて語った。その結果、「本当にそっくりで。ちょっとポンコツな部分とか、好きなものに一直線な部分とか、11人の中で説田ちゃんが一番似てる」と共通点がったという。

その脚本について、熊切監督は「ある程度の筋があった中で、プロデューサーと脚本家に面談をしてもらって。その中で出てきた(本人たちの)過去のエピソードを、実感を持って等身大を演じてもらうということでエピソードを盛り込んでいって」作り上げたことを明かした。

※登壇を予定していた平岡海月は体調不良のため欠席した。

【写真・文/編集部】

『ゼンブ・オブ・トーキョー』は2024年10月25日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
監督:熊切和嘉
出演:正源司陽子、渡辺莉奈、藤嶌果歩、石塚瑶季、小西夏菜実
 竹内希来里、平尾帆夏、平岡海月、清水理央、宮地すみれ、山下葉留花
 小坂菜緒、真飛聖、八嶋智人
配給:ギャガ
©2024映画「ゼンブ・オブ・トーキョー」製作委員会