時代の進化が著しい“今”描かれるべき革新的なヒューマンミステリー『本心』の最新ロング予告映像が解禁された。
日本映画界屈指の鬼才・石井裕也監督の最新作『本心』。原作は、映画化も話題となった「ある男」の平野啓一郎による傑作長編小説「本心」。キャストには、近年ますます活動領域を拡張している俳優・池松壮亮を主演に迎え、三吉彩花、水上恒司、仲野太賀、田中泯、綾野剛、妻夫木聡、田中裕子ら、日本の映画界を牽引する豪華実力派俳優陣が集結。これまで映画・ドラマを合わせ8作品の石井監督作品に出演している池松が、原作を読み「今描かれるべき作品」として全幅の信頼を寄せる石井監督に企画を持ち込んだ、9作目のタッグ作となっている。舞台は、今からさらにデジタル化が進んだ少し先の将来。亡くなった母親の“本心”を知ろうとしたことから、進化する時代を彷徨う青年を映し出す、革新的なヒューマンミステリー。
今回、テクノロジーの著しい進化に翻弄されていく主人公・朔也と、彼を取り巻く人々が、互いの“本心”を探り合い、ぶつかり合う最新予告映像が解禁された。朔也(池松壮亮)は、母・秋子(田中裕子)と二人でつつましい生活を送るごく普通の青年。しかしある日、「大事な話があるの」と言い残して急逝した母・秋子が、実は“自由死”を選んでいたことを知ってしまう。幸せそうに見えた母がなぜ自ら死を望んだのか…母の本心を探るため、朔也は不安を抱えながらも、AIに集約させ人格を形成するVF(ヴァーチャル・フィギュア)を利用し、仮想空間に母を“蘇らせる”選択をする…。
解禁された映像では、生前の秋子の親友・三好彩花(三吉彩花)の協力もあり、他愛もない穏やかな日常を取り戻そうとしていく朔也が、次第に母の“隠された一面”を目の当たりにしていく様子、そして母だけでなく自分自身の本心すらも見失っていく姿が映し出されていく。
「世界は僕を置き去りにして進んでいく。怖かった」――変容していく社会で、もがき葛藤する朔也を、容赦なく追い詰める登場人物たち。うまく生きようとするも時代に飲み込まれていく幼馴染・岸谷(水上恒司)の心の叫びや、朔也に無邪気で不敵な笑みを向ける、人気アバターデザイナーのイフィー(仲野太賀)。技術者の野崎(妻夫木聡)がAIを駆使して作り上げた、VFの中尾(綾野剛)は生身の人間と見紛う姿で現れ、自分は4年前に亡くなっている事実を明かし、朔也を酷く動揺させる。極めつけは、ゴーグルを装着した朔也の「好きなんです」の言葉に、なぜか三好が怪訝な表情を浮かべ、「誰…?」と言葉を放つシーン。テクノロジーは、人間の何を変えてしまうのか。会話の奥に潜む、それぞれの“本心”とは―。
最新ロング予告映像
『本心』は2024年11月8日(金)より全国で公開
監督・脚本:石井裕也
出演:池松壮亮
三吉彩花、水上恒司、仲野太賀/田中泯、綾野剛/妻夫木聡
田中裕子
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2024 映画『本心』製作委員会