染井為人による小説を実写映画化した『正体』が第44回台北金馬映画祭に出品されることが決定した。
の藤井道人監督が手掛ける、極上のサスペンスエンタテイメントが誕生する。日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され死刑判決を受けたが脱走し潜伏を続ける主人公の鏑木(横浜流星)。沙耶香(吉岡里帆)は、東京でフリーライターをしている鏑木が家がないところを助け、一緒に暮らし指名手配犯だと気づくが彼の無実を信じる。和也(森本慎太郎)は、大阪の日雇い労働者として共に工事現場で働く鏑木と親しい友人となるが、犯人ではないかと疑う。舞(山田杏奈)は、長野の介護施設で働く鏑木と出会い恋心を抱く。刑事の又貫(山田孝之)は、潜伏しながら各地に出没し日本を縦断していく鏑木を追う。4人が出会った鏑木は、それぞれまったく違う姿をしていた―。4人の視点から描かれる、鏑木の本当の“正体”とは?彼は、凶悪犯なのか、それとも無実の青年なのか―。
今回、本作が台湾・台北市で11月7日(木)~24日(日)[現地時間]に開催される第44回台北金馬映画祭においてインターナショナルプレミアが行われることが発表され、藤井道人監督の登壇が決定した。台北金馬映画祭は長い歴史を誇る首都・台北で開催される台湾最大の映画祭。毎年多くの日本映画が上映されており、昨年は北野武監督をはじめ、役所広司、妻夫木聡、満島ひかりといった日本映画界を代表する面々が参加したことで大きな注目を集めた。
そして、台湾を代表するスター、チャン・チェンをエグゼクティブプロデューサーに迎えた日本・台湾の合作『青春18×2 君へと続く道』を手掛けた藤井道人監督にとっても台湾は特別な場所。日本で今年5月に公開されロングランヒットを記録した『青春18×2 君への続く道』は、初日から興行収入第1位でスタートした3月の台湾公開を皮切りに、香港、マカオ、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、ヴェトナム、カンボジア、中国大陸、韓国、タイとアジア各地でも続々公開、ヴェトナムでは邦画映画実写歴代1位を記録(※同作は台湾との合作)。アジア全域で280万人以上を動員、興行収入約26億円突破の好成績をあげ、アジアを席巻する勢いを見せている。そんな藤井監督は本映画祭には長編映画作品の監督としては初の参加となる。
藤井道人(監督)コメント
『青春18×2 君へと続く道』に続き、大切な場所である台湾で新作映画『正体』を上映出来る機会をいただき、金馬映画祭に心から感謝いたします。台湾の皆さまにも『正体』を楽しんでもらえることを祈っています。
テレーゼ・ヤン(台北金馬映画祭・プログラマー)コメント
藤井道人監督は、独自のスタイルでこのスリリングな逃走劇に異色の解釈を加えている。エンターテイメント作品であると同時に、本作が持つ社会への深い洞察力は、観客に強く問いかけるものとなっている。
『正体』は2024年11月29日(金)より全国で公開
監督:藤井道人
出演:横浜流星
吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈
前田公輝、田島亮、遠藤雄弥、宮﨑優、森田甘路
西田尚美、山中崇、宇野祥平、駿河太郎/木野花、田中哲司、原日出子、松重豊
山田孝之
配給:松竹
©2024 映画「正体」製作委員会