新人作家の文壇下剋上エンタテインメント『私にふさわしいホテル』の本予告編、ポスタービジュアルが解禁された。

話題作を次々と発表してきた柚木麻子のいちばん“危険な”作品ともいえる『私にふさわしいホテル』を映画化した本作。新人賞を受賞したものの、大御所作家・東十条宗典の酷評により、華々しいデビューを飾ることなく、小説を発表する場も得られなかった文学史上最も不遇な新人作家・加代子が文壇への返り咲きを狙う文壇下剋上エンタテインメント。主人公・加代子を演じるのは『さかなのこ』で新たな魅力を発揮し、俳優、アーティストとして様々な分野で活躍するのん。監督にはテレビドラマ、映画、舞台とあらゆるジャンルでヒット作を生み出し、社会現象を作ってきた堤幸彦監督。初タッグの2人が作り出す文壇下剋上エンタテインメントが誕生する。

今回解禁された本予告編の映像は、「男尊女卑クソじじい!」と睨みつける加代子の並々ならぬ憤りを感じさせるシーンから始まる。大御所作家・東十条宗典の書評により、不遇な新人作家となってしまった加代子が売れない作家として辛酸をなめる日々から脱却しようと逆襲を決意する姿が描かれていく。東十条の仕事部屋に乗り込み、原稿にシャンパンをかける暴挙からはじまり、他人のフリをして東十条のお金で豪遊、果てには東十条の家庭崩壊を目論見…!?一見、破天荒に見える行動をとる加代子だが、それもこれもすべては、作家として活躍するという“夢を叶える!”との想いが故。「本当の才能を生かす方法を思いついた」と編集者・遠藤は何やら企み、加代子も「もちのろんです!」と決意を新たにする。“しがらみだらけの文学界を舞台に文壇下剋上が始まる”というナレーションと共に「私ひとりで出来レースを覆しますから!」と宿敵・東十条と文学界へ挑む加代子の姿が収められている。

ミュージシャンの奇妙礼太郎が担当した主題歌「夢暴ダンス」は、奇妙礼太郎BANDでバンドマスターを務める中込陽大と共同制作され、奇妙本人が詞曲を担当、BANDメンバーとレコーディングが行われた。本楽曲の歌詞について、奇妙は「主人公の衣装がどんどん変わってゆく楽しさと、夢を手に入れる強靭な行動力が詩のイメージのはじまりというかすべてです」、と楽曲が生み出されたきっかけを語り、さらに映画本編についても「抑えきれない衝動を爆発させ続ける主人公。いろんなものが吹き飛んだ後、奥に人を感じるというか、まっすぐに飛んでくる物があって、しばらく動けない」とコメントしている。

予告編

『私にふさわしいホテル』は2024年12月27日(金)より全国で公開
監督:堤幸彦
出演:のん
 田中圭、滝藤賢一
 田中みな実、服部樹咲、髙石あかり/橋本愛
 橘ケンチ(EXILE)、光石研、若村麻由美
配給:日活/KDDI
©2012柚木麻子/新潮社 ©2024「私にふさわしいホテル」製作委員会