『ふれる。』の公開御礼舞台挨拶が10月15日(火)にTOHOシネマズ新宿で行われ、長井龍雪監督、永瀬廉、坂東龍汰、前田拳太郎が登壇した。

“心揺さぶる”青春三部作を手がけた監督:長井龍雪×脚本:岡田麿里×キャラクターデザイン:田中将賀の3人が贈るオリジナル長編アニメーション映画最新作『ふれる。』。同じ島で育った幼馴染、秋と諒と優太。20歳になった3人は東京・高田馬場で共同生活を始める。生活はバラバラだが、いつも心は繋がっていた。それは島から連れてきた不思議な生き物「ふれる」がテレパシーにも似た謎の力で趣味も性格も違う彼らを結び付けていたから。お互いに触れ合えば口にしなくてもそれぞれの言葉が流れ込んでくる、そんな“ふれる”で結びついた3人の友情は、このままいつまでも続くはずだった…。“ふれる”の隠されたもう一つの力を知るまでは―。キャストには、物語の主人公、言葉でのコミュニケーションが苦手な少年・小野田秋役に永瀬廉。秋が不思議な力を持つ生き物「ふれる」と出会うことで、心がつながった幼なじみ・祖父江諒役に坂東龍汰。同じく幼馴染・井ノ原優太役を前田拳太郎。

イベントでは、長井監督が出したお題に永瀬、坂東、前田の3人がフリップで回答。“○○の秋と言えば?”という質問に「揃いそうな気がする」という永瀬だったが、永瀬が「焼肉の秋」、板東が「運動の秋」、前田が「プレゼントの秋」と見事バラバラの回答を披露。「焼肉を食べる機械が増えた」という永瀬は「先週、週の半分焼肉を食べていた」と明かした。そんな中で「秋生まれなので、お仕事に行くたびにいろんなものをもらえる。ハッピーだなと」と笑顔を見せた前田。板東は「昨日も草野球をしてきました」といい、「『ふれる。』の宣伝で始球式をやらせていただいて、(映画公開日の10月4日にかけて)104kmぴったり」と語った。

続けて、本作のアフレコやプロモーションで一番記憶に残っていることを聞かれると、「ナマケモノ」と書いた永瀬は、取材で「動物に例えると何?」と聞かれた際に「(初めに前田が)かわいい動物を言ってくれて」というが、坂東は「ナマケモノ」と答えたようで「悪い意味では言っていなくて。悪気がなかったからこそ、突っ込みきれないで終わってしまって」と振り返る永瀬。これに板東は「いい意味で力が抜けていて。自然体でいてくれる感じが。あとかわいいじゃないですか、ナマケモノ。いい意味です。バリバリ働くナマケモノ」と理由を説明していた。

さらに“お気に入りのふれるのシーン”を絵で披露することになったが、お題が発表されると会場からは笑いも。そんな中で「上手に描けた」という永瀬は最後に披露することに。初めに前田が披露すると、その出来栄えの良さに会場からは拍手が寄せられた。続く坂東が披露すると「そんな時間ありました?」と驚く前田。しかし、坂東の絵を見た永瀬は「生々しさが足りない」と言うなど笑いを誘い、期待が高まる中で永瀬が“公園でフリスビーをするシーン”を披露すると会場からは笑いが起きた。この絵について、永瀬が「これ、秋」など一人ひとりを説明するたびに笑いが起き、さらに「なんでフリスビーが四角いんですか?」とツッコミが入ると、「回転していたら四角く見えるかな」と答えた永瀬だが、これには「丸は回転していても丸ですよ」とさらにツッコミが入り、会場を沸かせた。3人が披露した絵を見た長井監督は「個性が素晴らしい」とまとめた。

【写真・文/編集部】

『ふれる。』は全国で公開中
監督:長井龍雪
声の出演:永瀬廉、坂東龍汰、前田拳太郎
 白石晴香、石見舞菜香
 皆川猿時、津田健次郎
配給:東宝、アニプレックス
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