『オアシス』の完成披露上映会が10月17日(木)に池袋HUMAXシネマズで行われ、清水尋也、高杉真宙、伊藤万理華、岩屋拓郎監督が登壇した。

山戸結希、松居大悟、三宅唱、岸善幸、箱田優子、藤井道人ら数多くの監督の映画・ドラマ作品に助監督として参加してきた岩屋拓郎監督が、映画企画コンペにて本企画が新人賞を獲得し、鮮烈な長編デビューを飾る映画『オアシス』。清⽔尋也と⾼杉真宙の2人がW主演を務める。2012年にフジテレビのドラマ「高校入試」で初共演をした清⽔尋也と⾼杉真宙は、映画『渇き。』(2014)、映画『逆光の頃』(2017)、ドラマ「サギデカ」(2019)、映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦』(2023)で共演。そして今回、長きにわたりプライベートでも親交ある2人が、社会からはみ出してしまい、絶望と一瞬の幸福を味わい、アウトローに生きる者たちの“青春”と“居場所”の物語を描いた異色のヴァイオレンス青春映画で満を持してW主演を果たす。

身体を張ったアクションシーンも多い本作だが、清水は「今回はより生な感じ、リアルな感じを切り抜きたいと監督が言っていて」と振り返り、「泥臭さとか、リアルで生きようとしてという、そこの熱量は意識してやりました」と明かした。また、「気持ちだけでやってしまうと怪我したり危ないので、どこまで熱量でぶつかっていくかを意識しました」と語った。

和気あいあいとしたキャスト陣だが、撮影現場では「お絵描き」が思い出深いというキャスト陣。清水は「伊藤さんが絵がお上手で僕たちの似顔絵を描いてくれて、じゃ僕たちもと言って描いたんですけど、(高杉の絵が)本当にすごいんですよ…画伯が」と明かし、会場は笑いに包まれた。また、劇中には伊藤が描いた絵も飾られているというが、ここに岩屋監督が描いた絵もあったそうで「みんな終わった後に絵を持って帰ったんだけど、俺のだけ残ってた」と笑いを誘った。

イベントでは、タイトルにちなんで“自分のオアシス”=“居場所”を聞かれると、「撮影現場ですかね。間違いなくこの撮影現場です」と即答した高杉だが、清水から「絶対家じゃん」とツッコミが入り、「僕は完全に家です。お家がオアシスです」「ゲームが好きなので」と笑いを誘った。続けて、「私も家です。お家大好き」という伊藤は「ベランダがいいんです。いい感じなんです」と漠然とした回答に笑いが起きつつ「家の中で活発に動くタイプ」と説明し、「作ったり描いたり、友達呼んだりする。(高杉とは)ちょっと違うインドアかも」と語った。

一方で、清水は「人と話している時間が好きなので。人と話して楽しく笑ってというのが充実しているなと時間なので、今日みたいな日」と答えると会場からは大きな拍手が寄せられた。しかし、続く岩屋監督は「家ですね」と即答し、会場は笑いに包まれた。

【写真・文/編集部】

『オアシス』は2024年11月15日(金)より新宿武蔵野館ほか全国で公開
監督・脚本:岩屋拓郎
出演:清水尋也、高杉真宙
 伊藤万理華
 松浦慎一郎、杏花、林裕太/青柳翔(友情出演)
 津田寛治
 窪塚俊介/小木茂光
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
©2024『オアシス』製作委員会