未曾有の社会現象を巻き起こした『ジョーカー』の衝撃的な完結編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』のの冒頭から観客を翻弄するアニメーション「Me and My Shadow(俺と俺の影)」のタイトル写真が解禁され、併せてメイキング写真2点が解禁された。

「ショータイムだ」――その完璧で衝撃的なストーリーと圧倒的な満足度で、日本を含む世界66か国初登場No.1となり、世界興行収入10億ドル(約1,500億円)を超え、今なおR指定映画史上歴代最高となった記録は破られていない(Box Office Mojo調べ)。コメディアンを夢見る、孤独だが純粋で心優しい男。笑いのある人生は素晴らしいと信じ、都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながらドン底から抜け出そうともがく彼が、理不尽だらけの世の中で、悪のカリスマ《ジョーカー》へと変貌を遂げるまでが描かれた前作から2年後が舞台となる本作では、社会への反逆者・民衆の代弁者として祭り上げられたジョーカーの暴走がさらに加速していく─。ジョーカーはレディー・ガガ演じるリーと呼ばれる謎の女と出会い、ジョーカーの狂気がリーへ、そして群衆へと拡散。世界を巻き込むジョーカーの新たなショー=事件の幕が開ける。

本作で、サスペンス、ラブストーリー、コメディ、歌唱、アニメーションなど様々な演出で、観客を翻弄するトッド・フィリップス監督。その多様な演出は観る人によって様々な解釈ができる作品として考察合戦が日に日に加熱している。

この物語を紐解くキーのひとつとなる最たるシークエンスが本作の幕開けを告げる冒頭のショートアニメーション映画だ。往年のワーナー・ブラザースのアニメシリーズ「ルーニー・テューンズ」風に描かれるショートアニメーション映画では、“悪のカリスマ”として祭り上げられたアーサーが、彼の中にいるもう一人の人格“ジョーカー”に乗っ取られてしまう様子がコミカルに描かれる。カラフルな色彩とデフォルメされたキャラクターデザインは、本作が前作と全く異なるエンタメ作品であることを冒頭から観客に知らしめると同時に、〈ジョーカーを生んだ社会の熱狂がジョーカー自身をも飲み込んでいく〉という、本編の内容を示唆している。

今回、世界初解禁されたショートアニメーション映画のタイトル写真はタイトルの「Me and My Shadow(俺と俺の影)」が映し出されるシーン。アイコニックな赤いスーツに包み、ピエロメイクを施したアーサーの足から伸びる影は、銃を手に不敵な笑みを浮かべるジョーカーの姿になっている。ショートアニメーション映画を手掛けたのは、長編デビュー作『ベルヴィル・ランデブー』(2002)でアカデミー賞長編アニメ賞(現:長編アニメ映画賞)にノミネートされたほか、『イリュージョニスト』(2010)や『ぼくを探しに』(2013)などの話題作を監督しているフランスの人気アニメーション作家シルヴァン・ショメ。

元々シルヴァン・ショメのファンでもあったトッド・フィリップス監督が友人を通じて制作依頼。「何か月もかけて、アーサーのキャラクターデザインをはじめ、セット内のあらゆるもののデザインを送ってもらったんだ。私はアニメーションをやったことがなかったし、アニメーターと仕事をしたこともなかった。彼はすべて手作業で行っており、だからこそ素晴らしいルックと昔ながらの雰囲気が創られる。シルヴァンはとても気持ちのいい人だったし、彼のチームも素晴らしかった。本当にスムーズだった。最高でした。とても気に入りました」と語っている

また、冒頭シーンのみならず作中で度々テレビモニターにアニメーションが映し出されることにも注目していただきたい。今起きていることがジョーカーの妄想なのか、それとも現実なのか、その境界線を区別するヒントとなり得る重要なキーのひとつとなっている。映画の捉え方そのものが180度変わりかねないアニメーション含めた様々な演出にも注目して、ぜひ本作を鑑賞してほしい。

誰もが一夜にして祭り上げられるこの世の中で、理不尽な世の中の代弁者として時代の寵児となったジョーカーは、突然現れた謎の女リーとの出会いをきっかけに、さらに暴走を加速させていく。その是非が問われる中継が全世界へ放送され、ジョーカーの狂乱は世界へと感染していく――。彼は悪のカリスマなのか、それともただの人間なのか?“ジョーカー”とは一体誰なのか…?本作が突きつける衝撃のラストをぜひその目で確かめていただきたい。

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は2024年10月11日(金)より公開
監督:トッド・フィリップス
出演:ホアキン・フェニックス、レディー・ガガ、ブレンダン・グリーソン、キャサリン・キーナー、ザジー・ビーツ
配給:ワーナー・ブラザース映画
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