忘れていた友との約束を果たすための旅へ―『追想ジャーニー リエナクト』で麻美役を演じる新谷ゆづみの公式インタビューが到着した。

2022年に劇場公開された藤原大祐初主演映画『追想ジャーニー』。過去と未来の自分との会話劇を軸に人生を舞台と捉え、ステージ上で展開する独特の表現方法が話題となり、多くの声援を受けて第2弾となる『追想ジャーニー リエナクト』が10月18日(金)に公開される。主人公・横田雄二役には松田凌、樋口幸平ほか、福松凜、新谷ゆづみ、高尾楓弥も参加。過去の自分と向き合う未来から来た横田雄二役には数々のドラマ、映画で存在感を残してきた渡辺いっけいが演じる。前作に引き続き、谷健二が監督を務める。

主人公・横田雄二(松田凌)にとってキーとなる人物・麻美役を演じる新谷ゆづみ。本作では20~50代までを演じきり、近年には谷監督がオファーするきかっけとなった『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』や『静かなるドン2』、『ナミビアの砂漠』など、様々な作品に出演する。

なお、新谷ゆづみ、谷健二監督が登壇するトークイベントが10月26日(土)に池袋シネマ・ロサで開催される。チケットは 劇場公式サイトで販売中。

――最初に台本を読んだとき、完成した本編を見たときの感想をお教えください。
前作の「追想ジャーニー」も見ていたので内容は知っていたのですが、一番最初に台本を読んだ時は、過去に遡って一昔前の昭和の時代を演じるなんて今まで経験がなかったので、どんな感じになるかドキドキしました。衣装合わせの際に、私は20代、30代、50代ぐらいまで最終的に演じるというのを知り、21歳の私が50歳を演じるのは、どんな感じなのかわからなくてワクワクしていました。
本編を見て、過去を振り返って何かを思い出して懐かしく感じたり、少しほっこり温かくなる人もいれば、実は少しぴりっとなるような現実を突き付けられるようなところもある作品だなと感じました。コントラストがはっきりしているというか、温かい気持ちになりつつ、でも背中をビシッとさせられるような気持ちにもなりました。自分の将来は自分の行動で全部変わって繋がっていくんだな、って、頭でわかっていることも改めて感じました。だから、今をしっかり生きようと思いました。

――気になった衣装はありましたか?
お母さんになった時に着た緑の衣装が、あまり着たことのない衣装だったのですごく印象的でした。お母さんの気分になりましたね。もう少し歳を重ねたシーンで着た黒のワンピースも、髪型とか含めて、今は着ないようなテイストだったのでドキドキしました。

――タイトルにもある「追想」するなら、いつの自分に声をかけてあげますか?
高校生の頃すごく人見知りで、特にお仕事でたくさんの大人の方と接していくときに、自分から話しかけられなかったので、高校生の時に戻ってもっとどんどんいろんな人と関わりを持っていってくださいって言いたいです。

――本作、テーマの一つに脚本家という職業もありますが、新谷さんにとって俳優とは何ですか?
映画など作品が公開されると、日本や全世界に向けて発信されるコンテンツとして、いろんな人に影響を与えると思います。悩んでいたりする時に、ある作品がきっかけで新しい考えがでてきたり、何か一つ気づくことや発見できることがあったりとか、私は作品を見て、いつも学ばせていただいているっていう気持ちになるんです。私も世界中の誰かにとって、プラスになったり、何かを考えるきっかけになるような、小さな役でも影響を与えることができるのが映像作品の魅力だと思うので、その一つ一つに込められた伝えたい想いをしっかり伝えて演じられる役者になりたいです。
私のおばあちゃんがよく映画を見ていて、映画館に連れて行ってもらったりすることも多く、小さい頃からアニメーションや映画にたくさん触れさせてもらっていました。その頃から自然とこんなことしてみたいとか、 映画の中に登場してきた小道具やセットを見て、こういったものを作ってみたい!工作してみたい!と思っていて、憧れていました。そんな憧れから、自然にこの世界に飛び込んでいっていました。 俳優になりたいより、この作品の世界に行ってみたいって気持ちが強かったですね。 日常でもドラマを見ているとき、この部屋可愛いな、みたいな憧れがたくさんありました。

『追想ジャーニー リエナクト』は全国で公開中
監督:谷健二
出演:松田凌、樋口幸平、福松凜、新谷ゆづみ、高尾楓弥(BUDDiiS)、宮下貴浩、根本正勝/渡辺いっけい
配給:S・D・P
©映画『追想ジャーニー リエナクト』製作委員会